“大谷ゾーン”ロックパイル 本拠11発中7本着弾 ホームランボールの行方は…?

[ 2018年8月28日 10:10 ]

エンゼルスタジアムの名物・岩山「ロックパイル」
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)のメジャー1年目に密着する「Monthly Shoh ei」の8月編は、エンゼルスタジアムでのホームランボールの行方に迫る。また、関係者以外立ち入り禁止である中堅後方にある岩山「ロックパイル」へ球団から特別許可を得て潜入。球場運営部シニアディレクターのブライアン・サンダース氏(37)にも話を聞いた。(柳原 直之)

 メジャー屈指の右腕、バーランダーから放った25日(日本時間26日)の14号ソロは左中間に飛び、同球場名物の「ロックパイル」と呼ばれる岩山の麓に消えた。大谷はここまで14本塁打中、11本を本拠地エンゼルスタジアムで放つ。そのうち、観客席に飛び込んだのは3本だけで、7本はロックパイル弾(1本は左翼ブルペン)。球団関係者以外立ち入り禁止のこのエリアに飛んだホームランボールはどう回収され、誰に引き渡されるのか。

 担当するのはファンサービスなど球場運営の全てを任される「ボールパーク・オペレーション(球場運営部)」と呼ばれる部署だ。同部のシニアディレクターを務めるブライアン・サンダース氏は「広報から連絡がある限り、右翼席、左翼席に配置している2人のスタッフがボールを取りに行く」と説明する。

 「ロックパイル」に打ち込まれたボールは回収されると、左翼フェンス裏に位置するブルペンのチーム関係者に渡すのが通例。初本塁打や記録更新などの記念球であれば、そのまま選手の元へ届くが、そうでなければスタンドに投げ入れる。サンダース氏は「小さい子供たちの喜ぶ姿が見たいから、子供たちに渡すことが多いです」と語った。

 観客席への打球は原則、そのボールを捕った観客のものになる。ただし、記念球は広報から連絡を受けた球場運営部のスタッフがファンと交渉し、ボールを回収。その後、再び広報を通じて、選手に届く段取りになっている。大谷が4月3日のインディアンス戦で放ったメジャー初本塁打は、右翼席のイ軍ファンが後ろに座っていたエ軍ファンの9歳の野球少年にプレゼント。ボールはスタッフ、広報を通じ大谷の元に届いた。大谷は少年にサイン入りのバットとボールを手渡した。

 大谷が持っているホームランボールはこの1球だけだという。その他はファンや子供たちの手に渡った。「大谷の打球は(同僚の)プホルス、トラウトの打球と同じように注目している」とサンダース氏。今後、大谷のボールはチームの公式ストアで販売する予定もなく、貴重なお宝ともなりそうだ。

 逆方向への力強い打球が持ち味の大谷。「ロックパイル弾」はもちろん、初の「100万ドル弾」にも注目が集まっている。左中間席の芝生にある高さ10フィート(約3メートル)、直径8・5フィート(約2・6メートル)の巨大缶。大手ペンキ会社「シャーウィン・ウィリアムズ」の広告で、ここにノーバウンドで入れば、同社が100万ドル(約1億1100万円)を主に子供たちを対象とした社会貢献活動に取り組む「エンゼルス財団」に寄付する。14年に設置されて以降、いまだ達成者はいない。

 昨年9月にアップトンがワンバウンドで入れたが、無効だった。ホームベースから缶までの飛距離は450フィート(約137メートル)。それは偶然にも今季、大谷が記録した最長飛距離の3号本塁打と同じ飛距離である。投手として復帰も近い大谷だが本塁打の行方から目が離せない状況は続く。

 ≪「ホログラム」で本物証明≫かつて記念球やサインボールに偽造が氾濫していたメジャーリーグでは、01年から本物だと証明する「ホログラム」シールを用いた完全登録制となった。現役警察官などが担う「オーセンティケーター」と呼ばれる保証人が必ず試合に立ち会い、初本塁打など節目のボールに「ホログラム」シールが使用される。ロッキーズのクラブハウスマネジャーのマイク・ポンタレリ氏は「試合前にはオーセンティケーターとどういう記録が達成されそうか、よく話し合っておく」と話した。

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