【侍Jライブ解説・石井一久氏】<6回>中国2番手の孟偉強、先発していたら厄介だった

[ 2017年3月10日 21:04 ]

<日本・中国>力投する日本3番手の増井
Photo By スポニチ

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は10日、東京ドームで第1次ラウンドB組の日本代表が中国と対戦。侍ジャパン第3戦をスポニチ評論家の石井一久氏がライブ解説します。

◇試合速報
中001 000
侍122 000

 【6回】<3番手増井が走者を出すも無失点投球、攻撃陣は3者凡退>

 孟偉強は直球の球速は140キロ前後だが、その球を速く見せるチェンジアップがある。いい抜け方をしているし、チェンジアップで出し入れができるので、カウント球にも勝負球にも使える。日本の打者がチェンジアップの意識があるから、138キロの真っすぐにも差し込まれていた。その2つを待っていると、たまにスライダーも投げてくる。孟偉強が先発だったら、厄介だったね。

 【5回】<藤浪が3者三振の快投、無死から走者出すも併殺打と凡打で無得点>

 この試合の藤浪は球の勢いがあって、一昨年の中盤のいい時のようだ。僕は藤浪の調子の良さを判断する時は、球の回転を見るが、非常にきれいなスピンがかかっている。4回の死球もシュート回転がかかって、右打者にぶつけたのではなく、きれいな回転でそのまま抜けた球だった。調子はいいのではないか。

 【4回】<2番手藤浪が2走者を許すも無失点投球、攻撃陣は3者凡退>

 藤浪はボール自体は悪くない。死球を当ててしまったが、この時期なので滑る、滑らないという話はしたくない。やはり普段の先発とは違って、途中からいくので、試合への入り方は難しいが、しっかり腕も振れていた。

 中国2番手の二刀流、孟偉強はなかなかいい投手だ。腕の振りがコンパクトで、直球も変化球が切れがある。明らかに先発投手よりは良かった。

 【3回】<中国に1点を返されるも直後に中田の2戦連続となる2ランで4点差に広げる>

 武田はストライク、ボールがはっきりしすぎている。カーブのブレーキはあるが、良すぎると、中国の打者がついてこれないので、逆に見逃されてしまう。ボール球の変化球で誘うよりは、やはり大きめのストライクゾーンの中で勝負していった方がいい。

 中田の2試合連続本塁打は、甘い球だったが、自分のスイングをできていることが大事。2次ラウンドまで間隔が短いだけに、この状態を持続してほしい。

 【2回】<9番小林が2ランを放ち、リードを3点に広げる>

 中国打線を見ると、武田の球を見極められる感じはないので、無理に際どいコースに投げて、決めにいくような投球をする必要はない。コントロールよりも切れ重視で、自分のストライクゾーンを一つ大きくして、アバウトに投げてもいい。最後の三振はまさにそんな投球だった。

 小林の本塁打は、技術論よりも、9番打者が打ったということが大きい。小久保監督は小林を正捕手に据えるような使い方をしているので、9番が打ってくれると、打線が「線」としてつながる。

 【初回】<武田は走者を三塁まで進められるが得点を許さず。その裏、1死三塁から山田の犠飛で1点を先制>

 初めての投手と対戦する時は、打者はまずは真っすぐにタイミングを合わせる。その点、武田は速い変化球もあるが、直球と一番緩急の差があるカーブを武器にする投手。いきなり得点圏に走者を背負ったが、落ち着いた投球で、最後も打者は緩いカーブに完全にタイミングが合っていなかった。

 中国先発の甘泉は「このクラスの投手を打てなければ…」というクラスの投手。この試合は勝つのは大前提で、大事なのは勝ち方で、いかにいろいろな攻撃を仕掛けられるか。先頭の田中が安打で出塁して、盗塁を絡めて先制点を取れたのはいい攻撃だった。

 ▼侍ジャパン先発メンバー。1番・遊撃 田中、2番・二塁 菊池、3番・DH 山田、4番・左翼 筒香、5番・一塁 中田、6番・中堅 鈴木、7番・右翼・平田、8番・三塁 松田、9番・捕手 小林、投手 武田

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2017年3月10日のニュース