侍J小久保監督明言「小林中心で」連勝導き正捕手指名

[ 2017年3月10日 06:12 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―中国 ( 2017年3月10日    東京ドーム )

黙々とバント練習をする小林
Photo By スポニチ

 命運を託した。侍ジャパン・小久保監督は2試合連続でフル出場し、連勝に導いた小林について「最初は投手によって(の起用)と考えていたが、肩の強さもある。小林中心でいこうかな、と」。世界一を目指すチームの正捕手に指名し、10日の中国戦、さらに2次ラウンド以降もスタメン起用していく方針を示した。

 合流当初は投手との息が合わない場面もあった。3日の阪神戦(京セラドーム)では初めてコンビを組んだ先発・武田が2回3失点。「しっかり話し合いたい」と苦悩も見せたが、指揮官はその強化試合の時期には「正捕手・小林」を決断していた。小林も実戦を重ねることで連係を強化。象徴的な場面は前日のオーストラリア戦だった。

 1―1の5回1死一、二塁から先発・菅野の後を受けた岡田は6球連続でボール。1死満塁、カウント2―0。穏やかな顔、落ち着いた足取りでマウンドに向かった。「自信を持って、ど真ん中に投げてこい」。激励に応え、二ゴロ併殺打で窮地を脱した左腕は「(小林)誠司さんに助けてもらった」と振り返った。

 小林はこの日、東京ドームでの練習に参加。入念にバント練習を行った。2試合で3犠打、1犠飛とつなぎの役割を十分にこなしているが、やはり頭の中はリード面が大半を占める。「いい投手ばかりで持っている能力が凄く高い。あとは自分がしっかりして、一番いいものを引き出せたら」。成長著しい背番号「22」が扇の要に君臨する。 (桜井 克也)

続きを表示

2017年3月10日のニュース