広島・九里 ジョーカーになれる!緒方監督「一番安定した投球」

[ 2017年3月10日 05:30 ]

オープン戦   広島4―2西武 ( 2017年3月9日    マツダ )

<広・西>九里の帽子のひさしには「Go Hard or Go Home 氣」の文字が
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 広島・九里亜蓮投手(25)がまた株を上げた。9日の西武とのオープン戦(マツダ)に2番手として救援登板。1四球こそ与えたものの、5回からの4イニングを無安打零封の快投だ。今春の対外試合は11イニングを投げて1失点と安定。先発とロングリリーフ、両方をこなす使い勝手のよい4年目の右腕に、首脳陣は「ジョーカー」としての期待を示した。

 無駄な四球を与えては痛打を浴びた姿は、もう過去の話だ。幅43・18センチのホームベースを有効に使い、多彩な変化球を駆使して4イニングのうち3イニングを3者凡退に仕留めた零封ショー。キャンプから好調を持続する九里は充実感をにじませた。

 「結果にこだわっているので、ゼロに抑えられたことはよかった。継続してやっていきたい」

 成長の跡を見せたのは7回だ。先頭・田代に四球。過去の悪夢がよぎるかと思われたが、九里は動じない。代打・栗山を外角ツーシームで投ゴロに仕留めると、続く代打・上本も二ゴロ。最後は源田を、外角チェンジアップで空振り三振に斬った。反省も忘れない。

 「四球があったし、内容的にはあまりよくなかった。3ボールになる前に勝負していきたい」

 連続無失点を9イニングに伸ばした、今春4度目の対外試合登板。昨秋キャンプでのフォーム改造が奏功した。始動の際、ジョンソンを手本に、プレートの後ろに引いていた左足を、横にステップして上げるよう工夫。一塁側に体が流れる悪癖が解消され、制球が安定した。

 緒方監督は、そんな右腕を「実戦に入って一番安定した投球を見せてくれている」と絶賛。それでも開幕ローテーション当確とはいかない。先発6枠を巡ってはジョンソン、野村、岡田が当確。先行する九里とルーキー加藤、床田に対し、大瀬良、福井がどう巻き返すかが、今後の焦点だ。

 「昨季のヘーゲンズがそうだったように、ロングリリーフという役割は重要なので」。畝投手コーチは使い勝手のよさと中継ぎ経験を重視。九里を有力な先発候補と認めつつ、チーム事情によっては「ジョーカー」としてカードを切る考えを示唆した。

 「試行錯誤してきたフォームがしっくりきている。開幕ローテーションに割り込めるように、しっかり頑張りたい」

 意気込む背番号12。胸に刻んだ黒田博樹氏からの助言も好投を後押しする。完璧を求めすぎないように―。6回3失点ならOK。ヒットを打たれてもホームに還さない。順調な4年目の春。役割がどうであれ、戦力としての九里の期待値は大幅に上がった。(江尾 卓也)

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