侍J石川 12日2次R初戦オランダ戦先発へ 則本から急転

[ 2017年3月10日 05:30 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―中国 ( 2017年3月10日    東京ドーム )

6日、キューバに勝利し、小久保監督(右)と握手を交わす石川
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンが2次ラウンド進出を決めた。9日は休養日で、オーストラリアが中国を破った結果、10日の中国戦の勝敗にかかわらず1次ラウンドを1位通過することが決まった。12日の2次ラウンド初戦は、A組2位のオランダと対戦。開幕キューバ戦で好投した石川歩投手(28=ロッテ)が先発を務めることが判明した。

 小久保監督は宿舎の自室でオーストラリア―中国戦をテレビ観戦。B組1位が決まり「1次ラウンド突破は、チームがまさに一丸となって戦った結果」とコメントした。世界一奪還へ、さらに厳しい戦いが待ち受ける。「全ての試合に最善の準備で臨んでいきたい」と気持ちを新たにした。

 最善の準備――。2次ラウンドの先発ローテーション構築も、その大事な一つだった。「(相手国よりも)投手の調整優先でいく」と明言。状態の良しあしを最優先に考えて出した答えが、石川の初戦先発起用だ。

 石川は7日の1次ラウンド初戦でキューバを相手に4回1失点と好投。一貫して高かった首脳陣の評価は絶対的なものになった。重圧のかかる開幕戦に送った理由として指揮官が挙げたのが「あのひょうひょうさ」。性格が表れた投球スタイルを信頼し、再び大切な「先鋒(せんぽう)」を任せる。

 相手はオランダだ。内野手にメジャーリーガー5人を擁し、ヤクルトのバレンティンが4番。スイングスピードが速い強打者が並ぶ。強振してくる相手には、芯を外す代名詞のシンカーが有効。100キロ台のカーブも操り、タイミングを外す投球も期待できる。

 小久保監督は当初、7日のキューバ戦に2番手で使った則本を、2次ラウンド初戦先発に回す構想だった。しかし則本は、滑りやすいWBC球の影響もあって2回2/3を5安打3失点と乱調。首脳陣は、オランダには力強いストレートを軸に投球を組み立てる則本より、投球術で勝負する石川と判断したとみられる。

 指揮官は以前「先発は中4日での登板は難しい」という考えを持っていた。ただ、石川は前回登板で球数も58にとどめている。その後の状態も踏まえ、中4日でもいけると判断したもようだ。B組から勝ち上がるもう1チーム、キューバかオーストラリアと再戦する14日は菅野。イスラエルと相まみえる第3戦は、10日に先発する武田の結果次第で、武田か則本が先発する見込みだ。

 石川はこの日、希望練習には姿を見せずコンディションを整えた。キューバ戦の後には「真っすぐは良かったので、あとは変化球」と話した。日本の命運が懸かる一戦に、昨季パ・リーグ最優秀防御率の右腕が向かう。

 ▽石川の1次ラウンド初戦のキューバ戦 初回に内野安打と三ゴロ失策でいきなり無死一、二塁のピンチを背負うも、セペダを宝刀シンカーで二ゴロ併殺打。3回1死三塁からアヤラの中犠飛で1点こそ失ったが、4回58球を投げて2安打1失点。バットの芯を外し、12のアウトのうち8つをゴロで稼いだ。小久保監督から大役を告げられたのは石垣島キャンプ中の2月7日。「緊張は全くしなかった」と話した。

 ≪侍2勝1敗でも規定により上位≫オーストラリアが中国に勝った結果、1次ラウンドB組は日本の1位通過と中国の敗退が決まった。日本は中国に敗れると、2勝1敗でキューバ―オーストラリア戦の勝者に並ばれる可能性があるが、両国に勝っている日本が規定により上位となるため1位確定。

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