【侍Jライブ解説・石井一久氏】<2回>小林の本塁打、9番が打ったということが大きい

[ 2017年3月10日 19:49 ]

<日本・中国>2回2死一塁、小林は左越え2ランを放つ
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は10日、東京ドームで第1次ラウンドB組の日本代表が中国と対戦。侍ジャパン第3戦をスポニチ評論家の石井一久氏がライブ解説します。

◇試合速報
中00
侍12

 【2回】<9番小林が2ランを放ち、リードを3点に広げる>

 中国打線を見ると、武田の球を見極められる感じはないので、無理に際どいコースに投げて、決めにいくような投球をする必要はない。コントロールよりも切れ重視で、自分のストライクゾーンを一つ大きくして、アバウトに投げてもいい。最後の三振はまさにそんな投球だった。

 小林の本塁打は、技術論よりも、9番打者が打ったということが大きい。小久保監督は小林を正捕手に据えるような使い方をしているので、9番が打ってくれると、打線が「線」としてつながる。

 【初回】<武田は走者を三塁まで進められるが得点を許さず。その裏、1死三塁から山田の犠飛で1点を先制>

 初めての投手と対戦する時は、打者はまずは真っすぐにタイミングを合わせる。その点、武田は速い変化球もあるが、直球と一番緩急の差があるカーブを武器にする投手。いきなり得点圏に走者を背負ったが、落ち着いた投球で、最後も打者は緩いカーブに完全にタイミングが合っていなかった。

 中国先発の甘泉は「このクラスの投手を打てなければ…」というクラスの投手。この試合は勝つのは大前提で、大事なのは勝ち方で、いかにいろいろな攻撃を仕掛けられるか。先頭の田中が安打で出塁して、盗塁を絡めて先制点を取れたのはいい攻撃だった。

 ▼侍ジャパン先発メンバー。1番・遊撃 田中、2番・二塁 菊池、3番・DH 山田、4番・左翼 筒香、5番・一塁 中田、6番・中堅 鈴木、7番・右翼・平田、8番・三塁 松田、9番・捕手 小林、投手 武田

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