佐々木氏と清原被告 高校時代に出会って30年…引退登板の相手

[ 2016年5月18日 05:50 ]

05年佐々木氏の引退登板で三振後、涙で握手する清原被告

清原和博被告初公判

(5月17日 東京地裁)
 佐々木氏は「彼と出会って30年がたつ」と清原被告との関係を振り返る。それぞれ東北、PL学園の一員として甲子園に出場。同被告は桑田真澄氏との「KKコンビ」で一世を風靡(ふうび)していた。出会いは85年秋の国体。佐々木氏が「一緒に写真を撮って」と頼んだ。翌年には共通の友人を介して食事をするようになった。

 東北福祉大を経て、4年遅れてプロ入り。初出場した92年の球宴で清原被告に本塁打を浴びた。公式戦では8打数無安打6奪三振。親友、そして良きライバルだった。メジャーから古巣・横浜(現DeNA)に復帰し、05年8月9日の巨人戦(フルスタ宮城)で引退登板。相手を務めたのが清原被告だった。打席で大粒の涙を流す同い年のライバルから宝刀フォークで三振を奪い、「最後に投げられて、思い切り振ってくれてうれしかった」と振り返った。

 14年12月2日に行われた野球殿堂入りパーティーでは清原被告も祝福に駆け付けた。同年3月に薬物使用疑惑が報じられて以降、初めて公の場に現れた同被告は「野球界に友達なんてできないと思っていたけど、こういう時に声を掛けてくれた」と感激した。

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