13年目の城所 プロ2号3ラン!実に3195日ぶりの1発に「エグイ!」

[ 2016年5月18日 22:00 ]

7回1死二、三塁、右越えに3ランを放つソフトバンクの代打・城所

 ソフトバンクの城所龍磨外野手(30)が好守で勝利に貢献した。

 まず2―1とリードして迎えた7回、1死二、三塁で福田の代打で打席へ。1ボールからの2球目を右翼席へ叩き込む今季1号3ラン。プロ入り13年目の城所の本塁打は通算2号。実に2007年8月19日の楽天戦以来、9年ぶり、3195日ぶりのうれしい一発となった。

 守りでも、9回1点を奪われなおも2死一、二塁で田中の右翼への当たりをスライディングキャッチ。一度は安打と判定されたが、判定が覆ってアウトとなり、6―2で逃げ切った。

 城所は試合にも「打ったのは縦スラがカーブ、エグイ!」と語っていたが、ヒーローインタビューでお立ち台に立った時にも「お客さんも、まさか僕が代打でいくとは思ってなかったでしょう。僕も心を決めて、チャンスだ、チャンスだと思って思い切って行きました。緊張どころじゃなかった。バットを振ったら飛んだって感じだった」と興奮さめやらぬ様子。9年ぶりの本塁打だが「第1号も覚えていないので、きょうが1号のつもりで1本ずつ積み重ねていきたい」と語った。

 だが、最後の守備については「後味悪かったんですけど…もっと格好よく決められたら良かったんですが…」と照れくさそうだった。

 城所と言えば、マーリンズのイチローが昨年のキャンプで「キドコロ待機中Tシャツ」を着用したことで“注目”。昨年は2月21日のオリックスとのオープン戦で左尺骨骨幹部骨折。また、8月にも出場した最初の試合で脱臼し左肩の手術を受けるという不運の1年を過ごした。

 今季はこれで18試合目の出場。また、捕手2人体制の中、第3の捕手に指名されている。小中学校では捕手経験があるだけだったが「やるしかないでしょう!」と出場チャンスは逃さない貪欲さを見せていたが、この日は打撃、そして本業の外野の守備で本領を発揮してみせた。

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