東尾氏 清原被告の復活待つ…「一発逆転はない 地道に更生を」

[ 2016年5月18日 10:45 ]

86年リーグ優勝のペナントを持って東尾氏(左)らと場内を一周する清原被告(右)

清原和博被告初公判

(5月17日 東京地裁)
 清原被告の西武入団時からのチームメートで95、96年は西武の監督として指導したスポニチ本紙評論家の東尾修氏(66)が清原被告への思いを語った。日本プロ野球名球会の理事も務める東尾氏。同会では清原被告を除名とせず、更生の道を見守る考えを示した。

 キヨ(清原被告)の初公判を終えて、今後のことが気になっている。掛ける言葉があるなら「この日に口にした思い、決意を忘れないこと」だ。判決が下ったら、私も電話を入れたいと思っている。

 もう、野球人としての「清原和博」だけでなく、薬物に溺れた「清原和博」という「陽」と「陰」をともに背負って生きていかなければならない。現役時代のような一発逆転の大アーチなんてないし、スランプでも温かかったファンの大声援を聞くこともできない。だが、孤独を感じる前に、自分の覚悟と向き合ってほしい。一人で苦しかったら、信頼してくれる仲間を頼ってほしい。

 キヨは「更生のために野球に向き合うのは、野球に失礼」との内容を語ったと聞いたが「日本プロ野球名球会」は門戸を閉ざすことはない。私とともに名球会の理事を務める佐々木主浩が弁護側の情状証人として法廷に立ち「(清原は)今でも野球人」と語った。私も名球会の会員も、ほとんどが同じ思いだ。

 社会から許してもらえるまでの道のりは長く険しい。昨年、キヨが行ったお遍路は八十八カ所の霊場を巡拝し最後は私の地元、和歌山にある高野山でお参りする。1月11日にヤフオクドームで行った名球会イベントで私は「高野山の上で待っている」と声を掛けた。バット一本でファンを魅了した日々はもう来ない。一歩ずつ、地道に更生の道を進むしかない。何年かかるかは分からないが、キヨ自身が自分の足で更生した先にある野球界にたどり着くことを信じて待ちたい。(スポニチ本紙評論家)

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