逆転のロッテ ついに首位ソフトBに2差 3戦連続&今季15度目

[ 2016年5月18日 06:27 ]

<ロ・西>5回2死二、三塁から細谷は右前に逆転の2点適時打を放つ

パ・リーグ ロッテ5―2西武

(5月17日 QVC)
 「サンキュー!」が決めぜりふの逆転男は、もうノリノリだ。ロッテの細谷は胸を張った。

 「野球選手であり、エンターテイナーでもある」。今季初めて1番で起用され、0―1で迎えた5回2死二、三塁。前の2打席は佐藤のフォークを引っかけ、いずれも三ゴロに倒れていた。「2回同じやられ方をしたので逆方向に意識を持っていった」と、初球のカーブを右前へ運んだ。逆転2点適時打。この回一挙4得点の猛攻を呼んだ。

 15日楽天戦(QVCマリン)でも一時逆転となる代打満塁本塁打を放ち、2試合連続のサヨナラ勝ちに貢献した。ここ2試合で計7打数4安打6打点の大活躍。好調の要因はバットが体から離れず、最短距離で振れていることだ。「上体で振っちゃう癖があったので、体の軸を使って振れるように長いバットにしたかった」。昨夏に2軍で対戦したDeNA・多村(現中日)のバットを借り、同じサイズを発注。33インチから34インチに長くしたことで体の近くで振る感覚をつかみ、昨季は62打点でイースタン・リーグの打点王を獲得。11年目の今季、1軍で花開いた。

 3戦連続で、12球団最多となる15度目の逆転勝ち。球団も本拠地での試合で逆転した時に「逆天丼」の販売を検討している。4連勝で首位・ソフトバンクに2ゲーム差に詰め寄った伊東監督は「挑戦権を得るために、万全で戦いたい」と昨季王者を強烈に意識した。お得意の逆転劇で猛追する。(渡辺 剛太)

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