巨人 60勝一番乗り!長野が9回2死逆転V打&村田は2発

[ 2013年8月9日 06:00 ]

<D・巨>9回2死一、二塁、長野の適時三塁打に沸く巨人ベンチ

セ・リーグ 巨人7-6DeNA

(8月8日 横浜)
 巨人は8日、DeNAに逆転勝ち。3連勝で両リーグ60勝一番乗りを果たした。1点を追う9回2死一、二塁から長野久義外野手(28)の左中間三塁打で2点を奪い、試合を決めた。3、7回には村田修一内野手(32)が本塁打を放ち、ここ3試合で4本塁打。日大出身の2人の活躍で貯金を今季最多の26とした。この日も阪神が勝ったため、マジック点灯はならなかったが、9日に勝つか引き分け、阪神が敗れれば巨人にマジック39が点灯する。

 徳俵に足を掛けながら、最後は長野がうっちゃった。1点を追う9回2死一、二塁。守護神ソーサの高めスライダーを捉えた。前進守備の左翼、中堅が必死で追ったが届かない。熱戦にケリをつける打球が左中間最深部で大きく弾んだ。

 「疲れました」と第一声を吐き出した連夜のヒーロー・長野。前日は同点の8回に決勝の13号2ラン。この日は逆転の2点三塁打で、チームを同一カード3連勝に導いた。「何とか後ろにつなぐ気持ちでした。風に乗ってくれたことと、皆さんの声援のおかげで打球が伸びたと思います」と4時間を超すシーソーゲームをモノにし、ホッとした様子だった。

 同じ日大出身の村田も長野に負けじと打ちまくった。3回の17号ソロに続き、7回には一時は勝ち越しとなる左越え18号2ランを放った。4月17日の阪神戦(東京ドーム)以来の1試合2発。それでも長野の決勝打の直前、9回1死二塁では中飛だっただけに「あそこで打った長野さんを褒めるべきでしょう。僕はその前の打席で打てなかった」と4歳年下の後輩を立てた。

 4番・阿部は休養のため欠場したが、3番・村田、5番・長野の日大コンビが主砲の不在を感じさせなかった。序盤は不振にあえぎ、2人で7、8番を固めたことも。原監督も「あとは日大コンビがなあ…」と首をひねり、5月21日には2人を指名し、密室で特訓を施したこともあった。それが今では、村田は月間MVPを獲得した7月に続き、8月も7試合で打率・483、6本塁打、12打点。長野も同・333、2本塁打、6打点。左翼席では日大野球部のユニホームが振られるなど、夏場の2人の活躍はファンも認めている。

 大学では入れ替わりだった2人だが、入学時は内野手だった長野が、村田が守っていた三塁の守備位置を引き継いだ。移籍1年目だった昨年、村田は本塁打について「長野だけには負けたくない」と繰り返したが、結果は2本及ばず12本。悔しい思いを味わった。それでも前日には、本塁打を放ちベンチに戻った際、頭を右手でピシャリとはたいた後輩の長野に対し、村田が「おい!」と冗談交じりに怒鳴り返し、周囲の爆笑を誘った。そんな2人のやりとりがベンチの雰囲気を明るくしている。

 原監督は「9回2死から逆転できたのは大きい。二転三転、四転五転という中、粘り強く戦った」と土壇場での逆転劇を満足そうに振り返った。前半戦の後れをすっかり取り戻し、後半戦の主役に躍り出る勢い。今の巨人は長野と村田がけん引している。
 
 ≪あと1人から逆転打は5年ぶり≫長野(巨)が9回2死から逆転の2点適時三塁打。巨人であと1人で敗戦の場面で逆転打を放ったのは、08年8月25日中日戦で古城がサヨナラ二塁打して以来5年ぶりになる。長野は5月15日ロッテ戦でも逆転サヨナラ二塁打。今季巨人で最終回に逆転打をマークしているのは他に5月25日オリックス戦の亀井だけ。2本は長野しかおらず土壇場に強い。なお、この日は2位阪神も勝ったため、優勝マジックの点灯は持ち越し。巨人が9日の広島戦に○か△、阪神が中日戦に●でM39が出る。

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