守り固めて逃げ切った…熊本工 林監督、最終回に執念采配

[ 2013年8月9日 13:14 ]

<熊本工・鳥取城北>3回裏、本塁打を放ちガッツポーズで二塁に向かう熊本工・工藤

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 熊本工3―2鳥取城北

(8月9日 甲子園)
 熊本工は3―0からじわじわと追い上げられる展開を1点差で逃げ切り、7年ぶりの初戦突破を果たした。

 7回、8回と1点ずつ取られ、3―2で迎えた9回表の守り。安打と犠打で1死二塁と同点のピンチを迎えると、林監督はバックホームに備えて左翼手を1年の高木から3年の清水に交代した。さらに次の打者が一塁へのライナーを放ち、併殺を焦った一塁手が二塁へ悪送球すると、一塁手も交代。お互いに10安打ずつを打ち合った試合を、最後は守り切った。

 林監督は「序盤にもっと点を取れたら楽になったが、相手もうまくて取れずに苦しんだ。最後は、1点はしょうがない、逆転の点数を取られないように守りを固めた」と同点は覚悟の上だったことを明かし、「皆よく守ってくれて助かった。この勝利を次に生かしたい」と安どの表情を浮かべた。

 初回に先制打、3回に左越えソロアーチ、6回には二塁打と、あとは三塁打が出ればサイクル安打という活躍を見せた4番・工藤(2年)は「とにかく甲子園で1勝することが目標だった。うれしいです」。それでも、1点リードで迎えた8回1死二塁で三振に終わったことを悔やみ、「そこが次への課題です」とどん欲な姿勢を見せていた。

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2013年8月9日のニュース