目潤ませる中村紀「娘がきょうしか来れないので必死だった」

[ 2013年5月5日 19:35 ]

<中・横>8回、中村(右)は通算2000安打となる左中間適時二塁打を放ち、谷繁から花束を受ける

セ・リーグ DeNA9―4中日

(5月5日 ナゴヤD)
 DeNAの中村が“古巣”相手に日本通算2000安打を達成した。

 中日には2007年、育成枠で入団。「2年間お世話になったこのナゴヤドームで、ドラゴンズファンの前で打ちたいなと思っていたので、本当にうれしいです」とヒーローインタビューの第一声を上げた。

 8回1死一、二塁、1ストライクから中田賢の真ん中ストレートをフルスイング。鋭いライナーで左中間を破る2点適時二塁打を放ち、大台に到達した。

 「ラミレスがね、いいところで打った(左前適時打)後で、気楽に打席に立てましたけどね。打った瞬間、ホッとしました。念願がかなったので」

 日米延べ6球団を渡り歩いた波乱に満ちた野球人生。「いろいろあったんですけども、ここに来られているドラゴンズファンの皆さん、本当にありがとうございました。並びに横浜DeNAベイスターズのファンの皆さん、ありがとうございます。これからも必死に頑張ります。よろしくお願いします」と目も潤ませ、帽子を取って頭を下げた。

 「こどもの日」のこの日、家族も観戦。「娘がきょうしか来れないということで、必死で打とうと。子どもの前で打ちたいと思ってましたんで。打てて、よかったです」と父親の顔も見せていた。

続きを表示

2013年5月5日のニュース