菅野 初安打がV打 投手心理読み「内角球は絶対にない」

[ 2013年5月5日 06:00 ]

<巨・広>2回2死満塁、先制の適時打を放つ巨人・菅野

セ・リーグ 巨人6-2広島

(5月4日 東京D)
 巨人・菅野の洞察力はマウンドだけではない。バットを持った打席でも発揮された。0―0の2回、無死満塁から村田、脇谷が連続三振に倒れた後だ。「内角球は絶対にないと思った。外の球をミートすることだけ心がけた」。中崎が投じた初球は読み通りの外角高め142キロ直球。プロ初安打は右前への先制打となった。

 「いい形で打てて良かった。あそこで1本出たのと、出ないのでは流れも違ったと思う」。直後に長野の満塁本塁打が飛び出した。巨人での新人投手による決勝打は、99年の上原(現レッドソックス)以来だ。

 前日の打撃練習では「しっくりこない」と松本哲や大田のバットを拝借していた。この日は「今まで先っぽに当たっていた」と、東海大時代から愛用するバットより2センチ長い86センチの福田のバットで打席に立った。これが当たり、外角球を芯で捉えた。浪人時代に巨人入りを想定し、打撃練習を重ねてきた成果が出た。

 ただ、マウンドでは苦しんだ。早くも3度目の対戦となった広島相手に6回2/3を5安打2失点(自責1)でハーラートップタイの4勝目を挙げたが、7回には押し出し四球を与えるなど、登板6試合目で初めてイニング途中に降板。「回を投げきれなかったので悔しい」と笑顔はなかった。

 チームは4連勝で貯金は今季最多の13。ルーキー右腕が、5日の負けられない一戦を前にさらに勢いをつけた。長嶋氏とは春季キャンプ以来、松井氏とは初対面となる。「長嶋さんはオーラがありました。松井さんはホームラン打者という印象もありますが、コンスタントに成績を残された方」。95年10月8日、原監督が引退試合を行った時は東京ドームのスタンドで観戦していた菅野。生まれた時から巨人のDNAを持つ右腕が伝統を受け継いでいく。

 ≪巨人新人投手99年上原以来≫先発の菅野(巨)が決勝の右安打。新人投手の勝利打点は07年上園(神)が7月1日横浜戦で、巨人では99年に上原が8月10日ヤクルト戦で記録して以来。新人投手のプロ初安打が決勝打となったのは、93年に斎藤隆(横)が4月29日巨人戦で左越え二塁打して以来20年ぶり。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2013年5月5日のニュース