西岡 日米1000安打 原点は小学生時代、父親との猛練習

[ 2013年5月5日 06:00 ]

<神・ヤ>6回無死、阪神・西岡が左翼線に三塁打を放ち日米通算1000安打を達成

セ・リーグ 阪神7-6ヤクルト

(5月4日 甲子園)
 阪神・西岡剛内野手(28)が4日のヤクルト戦(甲子園)で2安打を放ち、日米通算1000本安打(米国50本)を達成した。初回先頭で右前打を放ち一挙6得点の口火を切ると、6回には貴重な7点目の足がかりとなる左翼線三塁打で決めた。試合は2日連続の先発野手全員安打で、4月18日から21日の4連勝以来となる連勝。6度目の挑戦となった今季最多となる「貯金4の壁」も突破した。

 高く、高く掲げた花束。海の向こうにも、この区切りを知らせたかった。

 「ちゃんと感謝の意を示せて嬉しい」

 6回の攻撃直前のベンチ前ミーティング。黒田ヘッドコーチから「ゼロが続いているから1点を取りにいこう」と気勢が上がった。燃えた。「体が反応した」。正田の変化球を左翼線に放ち、快足を飛ばして三塁に到達。区切りの数字に、大歓声が降り注いだ。

 「2000本打ってる大先輩も何人もいてるし、これから先も続く」

 “マジック2”で迎えた一戦。何の気負いもなかった。初回先頭で、3勝無敗の新人・小川をとらえた。3球目の直球を右前打し、5安打6得点の猛攻を呼び込んだ。31試合目にして、12試合の初回先頭出塁(安打9、四死球3)。そのうち6度を得点に結びつけている。最強の核弾頭だ。

 「小川君がいい投手というイメージはみんな持っていた。そういうときこそ最初に打って、いい雰囲気をつくりたいなと思っていた」

 相手が手ごわいほど燃える。ルーツは軟式野球チームから硬式球を使うリトルリーグに移った小学生時代にさかのぼる。

 リトルリーグの練習は土曜午後と日曜のみ。全体練習がない平日は、父・邦昭さんと自宅近くの球場で、ひたすら練習に励んだ。

 「オヤジとずっと打ち込んで根性がつきました」。邦昭さんは剣道の経験しかなく、指導法はリトルリーグの球場で監督やコーチから見て学んだという。しかしそれは厳しかった。キャッチボールでは胸元に投げ返さないと捕ってすらくれなかった。毎日、毎日、ティー打撃やフリー打撃でバットを振り込んだ。

 師と仰ぐ父親の愛情と、自身の気力を融合させ、一流選手への基礎を築いた。

 「日本で積み重ねてきたものと、アメリカに行って少ししか打てなかったですけど、それも僕の積み重ね。きのうの勝ちも、きょう勝ったから生きた。あしたを見据えて頑張りたい」

 和田監督も「貯金4より、連勝できてなかったので、きょうの勝ちは大きい」と目を細めた。

 「こどもの日」に掲げる目標は和田政権最多タイの貯金5。それは、球場に訪れるであろう野球少年少女の笑顔につながる。

 「1001本目を早く打ちたい」。西岡はまた、新たな勲章を目指して走りだす。

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