首相“人気取り”隠せず…公明党幹部「背番号9でなくて良かったが」

[ 2013年5月5日 19:33 ]

 プロ野球巨人で活躍した長嶋茂雄、松井秀喜両氏への国民栄誉賞授与をめぐる安倍晋三首相の対応は異例ずくめだった。東京ドームでの授与式をはじめ民放テレビでの生中継、首相のユニホーム姿―。両氏の人気にあやかり政権を盤石にしようとの首相の“人気取り”の側面は隠せなかった。

 「文句なしの国民栄誉賞、皆さんもそう思いませんか」。首相は長嶋、松井両氏に対する国民栄誉賞授与後のあいさつで、観客に訴えかけた。人気目当てとの批判を打ち消す意図があったのは明らかだ。

 さらに「この10年間、日本の景気が低迷し、暗い空気があった。この雰囲気を変えなければいけないという思いも込めて国民栄誉賞を贈った」と説明。アベノミクスと呼ばれる経済政策の「三本の矢」を念頭に「みんなが夢に向かって頑張っていくことこそが“4本目の矢”になると信じている」と政治色をにじませた。

 アベノミクスを市場が好感し、安倍政権には追い風が吹く。内閣支持率も高い。必ずしも「政権浮揚」が必要な状況ではないが、政府関係者からは「参院選に向け政権の明るいイメージを持続させたいのだろう」との指摘も出ている。

 ただ、連立政権を組む公明党には“浮かれすぎ”に映るようだ。首相のユニホームの背番号が「96」だったことが憲法96条改正へのアピールと臆測を呼んだことに、公明党幹部は「背番号9(9条)でなくて良かったが、国民みんなが祝う国民栄誉賞に関係する行事で、政治的な意図と受け取られかねないことをするのはいかがなものか」と苦言を呈した。

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