“平成のチョーさん”長野 前祝い満弾「本当に大事な試合になる」

[ 2013年5月5日 06:00 ]

<巨・広>お立ち台でポーズをとる巨人の長野(左)と菅野

セ・リーグ 巨人6-2広島

(5月4日 東京D)
 「平成のチョーさん」らしいど派手なグランドスラムだった。2回、1点を先制し、なお2死満塁。巨人・長野は外角138キロ直球を逆らわずに打ち返した。右中間席後方のセコムの看板にはほほ笑む長嶋茂雄氏の顔。前日に新たに張り替えられた看板でミスターが手にしたグラブまでは届かなかったが、右翼席前列へ飛び込んだ。5号満塁弾は通算55号。一振りで試合を決めた。

 「シーズンスタートして全然打てていなかったので。入ると思わなかったけどファンの声援が後押ししてくれました」

 満塁弾は自身2本目。1本目は11年のシーズン最終戦となった10月22日の横浜戦(東京ドーム)で、長野はその本塁打で、巨人では長嶋氏以来40年ぶりとなる右打者の首位打者を決めた。昨季も球団の右打者では長嶋氏以来41年ぶりの最多安打に輝いた。チーム内での愛称は名字の頭文字を取って「チョーさん」。5日の国民栄誉賞授与式を派手に前祝いしたが「本当に大事な試合になると思う。でも僕なんかがコメントできるレベルじゃないので…」と謙虚なチョーさんは照れ笑いを浮かべ頭をかいた。

 今季は本塁打増を目指し、長打力向上に取り組む。昨年までは状態によって910~940グラムの範囲で10グラム刻みで重さの違う3種類のバットを使いこなしていたが、春のキャンプで最も軽い910~920グラムのタイプをやめ、飛距離が出る重いタイプにこだわっている。過去3年間は20本塁打未満だったが、今季は年間23本ペース。長嶋氏と初対面だった1年目のキャンプで左腕や胸を触られ「体が強そうだな」と声を掛けられた鋼の肉体は力強さを増している。

 打率・237は依然不本意な数字で、前カードの中日3連戦(ナゴヤドーム)では6番降格も味わった。代名詞の逆方向への一発に「いい形で打てた。いいきっかけにしないといけない」。復調への手応えを得たリードオフマンは、お立ち台の最後に「(あすは)絶対勝ちたいと思います」と必勝を力強く宣言した。 

 ▽長野の前回満塁本塁打VTR 11年10月22日のレギュラーシーズン最終戦の横浜(現DeNA)戦(東京ドーム)で、1―2の9回無死満塁で右翼へ球団史上3人目となる代打逆転サヨナラグランドスラムを放った。満塁本塁打はセ・リーグ史上1000本目。打率.316でシーズンを終え、球団では71年の長嶋茂雄以来となる日本人右打者の首位打者となった。この一発で、3番手で登板し5回無失点だった内海は中日・吉見と並ぶ18勝目。初の最多勝に輝き、涙を流して長野と抱き合った。

 ≪チーム随一の満塁男≫長野(巨)は満塁での通算成績は44打数18安打の打率・409で、41打点になった。長野は10年からプレーしているが、同年以降の巨人他打者の満塁成績を集計し、比較すると、打率は阿部の・393を上回る1位(満塁機20打数以上)。打点も坂本の39を抑えトップと満塁での勝負強さが光っている。なお、今季の巨人はボウカー、坂本も満塁弾を放っており、早くも昨年に並ぶ3本目。チームで5月4日までに満塁本塁打を3本以上は、88年、03年、10年(5本)に次ぐ量産だが、どこまで増やすか。

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