ドクターKさらに進化!松井6人オール三振斬り

[ 2013年4月21日 06:00 ]

<湘南学院・桐光学園>7回1死、松井は片岡から空振り三振を奪う

春季高校野球神奈川大会3回戦 桐光学園7―0湘南学院

(4月20日 平塚)
 「怪物伝説」がリスタートした。春季高校野球神奈川大会で20日、昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会新記録を樹立した桐光学園・松井裕樹投手(3年)が湘南学院戦の5回から2イニング登板。巨人やソフトバンクなど6球団のスカウトが視察する中、6者連続の圧巻の奪三振ショーを披露した。21日の4回戦では横浜と対戦する。

 昨夏に続き、「異次元」の春だ。6人目の打者も三振に仕留め、チームを7回コールド勝利に導いた松井は納得の表情を浮かべた。

 「(あすの)連投を意識してストライク先行でいった。結果的に三振が取れて、自分のリズムがつかめました。直球の感触を確かめたくて多めに投げました」

 伝家の宝刀であるスライダーを完全に封印した26球で6者連続三振。気温10度と肌寒い天候の中で最速は143キロだったが、投球術で格段の進化を見せつけた。

 7点リードの6回から上がった今大会初マウンド。先頭の1番・岡田を直球で見逃し三振。続く柳原、立川を直球、チェンジアップで空振り三振に仕留めると球場はどよめきに包まれた。7回もさらにギアを上げ、3者三振。バットに当てられたのはファウルの1球だけだった。

 昨秋は神奈川大会準々決勝で平塚学園から12三振を奪いながら、2失点で敗戦。今春センバツ出場を逃した。「誰にも負けたくない」。冬の間は下半身に加え、ゴムチューブやダンベルで上腕部の強化にも取り組んだ。体重も75キロから3キロアップし、連投に耐えられる体をつくった。

 3番・立川を空振り三振に仕留めたチェンジアップにも成長が隠されている。昨夏の甲子園では3球しか投げなかったというが、緩急をつけるために磨き込み、「相手打者をいい感じで追い込んだので使ってみた。良かった」。野呂雅之監督は「足をきちっと使って投げる感覚を覚えた」とした。

 幼少の頃は巨人ファンだったと公言している松井。現時点で卒業後の進路は表明していないが、巨人・長谷川国利スカウトは「バランス良く投げている。状況判断が良い」。ロッテ・井辺康二スカウトも「緩急をつけると打者は大変でしょうね。プロで十分通用する」と絶賛した。高校最後の夏に向け、松井が動きだした。

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