山口 プロ野球新記録の154ホールド

[ 2013年4月21日 06:00 ]

<広・巨>2番手で登板し2回無失点の山口

プロ野球 セ・リーグ 巨人2-0広島

(4月20日 マツダ)
 控えめな男が表情を崩し、素直に喜びを表した。通算154ホールドでプロ野球新記録を樹立。鉄腕左腕こと、山口は救援投手らしいセリフだ。

 「打たれたら(表に)出るポジションなので、極力出ないようにと思っていたんですが。いい記録で出してもらえるのはうれしい」。7回から登板し、2イニングを1安打無失点、4奪三振。ほぼ完璧な内容で達成した。

 05年に制度が見直され、セ・リーグでも採用されたホールド。タイトルである最優秀中継ぎ投手はホールドに救援勝利も足したホールドポイントで決められ、こちらは開幕前から歴代トップで191に伸ばした。ホールドがつく条件も他の数字に比べ複雑。7、8回終了時に降雨により計27分間中断を挟んだが、そこで降雨コールドが宣告されれば山口にはホールドではなくセーブが付き、新記録はお預けだった。

 「僕は仕組みは知っていますけど。歴史がないし、あまり知られていない数字ですよね」。そう苦笑いした山口。最強セットアッパーになっても、花形の先発に憧れを抱く。「今でも見ていて格好いいな、と思います」。10年には先発、11年には抑えに転向したが、続かなかった。「集中力も体力もない僕には向いていなかった。でも先発の大変さも抑えの難しさも身に染みた。それは今に生きています」。最初と最後に投げる苦労を知り、黒子に徹する思いでバトンをつないだ。

 年俸240万円の育成選手から始まり、昨年は史上初の5年連続60試合登板を達成。「当時は1軍で投げることは想像もできなかった。記録で地味な中継ぎ投手にも注目が集まれば」。投げるたびに歴史を築いてきた鉄腕の足跡が、中継ぎ投手の価値観も変えていく。

 ▽ホールド 中継ぎ投手が同点かセーブの付く状況で登板し、1死以上を奪い、リードを保つか同点のまま降板した場合や、2者連続本塁打を浴びて同点か逆転される場面で1死以上を取った場合などに記録される。

 ▼巨人・原監督 まだまだ積み重ねていってほしいですね。(7回から2イニングの登板は)左打者が多かったし。マシソンの選択肢もあったが、ぬかるんだマウンドで山口の方が経験値は上だろうと選択しました。

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