佐々木朗希 失点後、6回志願の続投で近藤、柳田連続三振! 23日ぶり復帰登板で最速164キロ、4勝目

[ 2023年5月28日 18:16 ]

パ・リーグ   ロッテ9ー5ソフトバンク ( 2023年5月28日    ペイペイD )

<ソ・ロ>勝利の瞬間、拍手をしながらベンチを飛び出す佐々木朗(撮影・岡田 丈靖)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発し、5月5日・同戦以来23日ぶりの復帰登板で6回3安打2失点、9奪三振。チームは9-5でソフトバンクを下し、首位で交流戦に入ることになった。佐々木朗は4月21日・ソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来、37日ぶりとなる今季4勝目を挙げた。

 佐々木朗は5日・ソフトバンク戦で5回無安打ながら右手中指にできたマメの影響で降板。その後は登板を回避していた。19日にブルペン入りし、一度は21日の先発が決定も19日の楽天戦(楽天モバイルパーク)が雨天中止。ローテーション再編した関係で復帰登板が1週間先送りされていた。

 中22日となったこの日、初回、1番・中村に対しての初球でいきなり160キロを投げ込んだ。さらに2番・牧原大に対して、4球目から162キロ、162キロ、163キロと160キロ台を連発し、最後はフォークで空振り三振。続く近藤に対しても163キロを軸に3球で空振り三振に仕留め、3者凡退で立ち上がった。

 中村の先制2ランと適時打で3点の援護を受けながら、2回には最速164キロを計測するなど2死から3回までは4者連続奪三振。しかし4回、先頭の中村に遊撃内野安打を許すと、続く牧原大に右中間適時三塁打を浴びて1点を献上。さらに近藤の犠飛で1点差まで迫られた。それでも柳田を左飛。栗原に四球を出しながら、続く柳町を空振り三振に仕留めた。

 5回は立ち直り、わずか4球で3者凡退とし無失点。6回は先頭の中村に右前打を許したが、後続の牧原大を二ゴロ併殺、近藤、柳田を連続三振に仕留めてリードを守った。

 打線は7回にポランコの右越え3ラン、8回に再びポランコの適時二塁打などで追加点を挙げた。

 試合後「先制点とってもらったので、自分の形でテンポで投げることができた」と野手に感謝し、「久しぶりの登板だったり、試合勘だったり、点数とってもらってうまく入れた。体はフレッシュな状態だったのでしっかり出力できた」と振り返った。

 失点後の6回は「今日一番大事な場面だったと思うので、抑えられて良かった」。吉井監督は「ゲームの中の重要なところ。6回けっこう流れ変わるんでね。それまでのピッチング見たら5回で終わりかなと思ってたんですけど、本人が行くって言ってくれたので。良かったです」と志願の続投だったことを明かした。

 間隔が空いただけに、試合勘を失わないよう細心の注意を払い、昨年マメで離脱した当時を「参考にしながらやっていた」。久しぶりのゲームで出力が上がるだけに、慎重さを持ちながらも自己最速にあと1キロと迫る164キロを出した。

 自身が不在の中、チームは首位を走り貯金10で交流戦へ。「先発陣も長い回投げて、ブルペンの皆さんも抑えてたし、すごく頼もしかった。僕が投げ始めたら、しっかりそこについていこうと思っていた」

 順調にいけば、次回登板は2日から行われる阪神戦(甲子園)となる見通し。甲子園は21年5月27日にプロ初勝利を挙げた思い出の場所。報道陣から球場への思いを聞かれると「僕は2回投げてますので…種市さんがすごいワクワクしていました」とチームメートの様子を明かして笑いを誘った。
 

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