中日・細川がサイ・ヤング賞右腕バウアー撃ち 1試合2発も4安打も自身初!古巣に強烈恩返し

[ 2023年5月28日 06:30 ]

セ・リーグ   中日3―2DeNA ( 2023年5月27日    バンテリンD )

<中・D>初回、細川はバウアーからソロを放ち、ポーズを決める(撮影・椎名 航)
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 左へ、右へ。覚醒の予感はもう本物だ。中日・細川が20年ナ・リーグのサイ・ヤング賞右腕バウアーから2本塁打を放った。2点を追う初回2死で左翼席へ。6回1死では右翼ポール際へ同点の5号ソロ。いずれも浮いた変化球を、低い弾道で力強く突き刺した。

 「いいスイングができた。キャンプからいろいろやってきて、タイミングや間が少しずつ自分のものになっているのかな」。メジャーでも4人しかいなかった右腕からの1試合2発。最高年俸3200万ドル(約45億円)の男を、現役ドラフトを経てDeNAから今季加入の年俸990万円のバットが攻略した。4回にも右翼線安打し、8回も右翼線二塁打して、古巣相手に1試合2発も4安打も自身初。19歳で2戦2発デビューを飾り、高い期待を集めながら、DeNAでは6年間通算で41安打、6本塁打、19打点止まり。今季はわずか2カ月で52安打、5本塁打、23打点とほぼ上回った。

 立浪監督からは「人にない練習をできる体力がある」と評価され、人並み外れた練習量でキャンプMVPに指名された。この日も早出練習を欠かさず、3番定着後もぶれはない。「本当にキャンプから熱心に教えてもらっているので」と新天地の指導陣への感謝を忘れず。5月は打率・372、5本塁打、15打点で数字をさらに上げた。3勝、防御率0・33の阪神・大竹とともに、投打そろって現役ドラフト組の月間MVP受賞もありそうだ。

 ○…大リーグでバウアーからの1試合2発以上は4人(5度)しかいない。17年8月14日のレッドソックス・ディバース、ツインズ・ケプラーが19年6月6日(3本塁打)と同7月13日の2度。カブス・リゾが20年8月29日、パドレス・タティスが21年4月24日にマークした。いずれもシーズン30本塁打以上したことがある実績十分なスラッガーぞろいだ。

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