智弁学園 近畿王者・大阪桐蔭に打ち勝った 勢いつけた「1番・松本」サイクル惜し~い…あと単打だけ

[ 2023年5月28日 05:30 ]

高校野球春季近畿大会   智弁学園8―6大阪桐蔭 ( 2023年5月27日    シティ信金スタ )

<大阪桐蔭・智弁学園>初戦突破し、校歌をうたう智弁学園ナイン (撮影・須田 麻祐子)
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 近畿大会が開幕し、1回戦2試合が行われた。智弁学園(奈良)は今春選抜4強の大阪桐蔭(大阪2位)に競り勝ち、市和歌山(和歌山)は同準優勝の報徳学園(兵庫)に打ち勝って準決勝に駒を進めた。選抜で上位に進出した2校が、初戦で姿を消す波乱の幕開けとなった。

 智弁学園が10安打8得点で、昨秋の近畿王者に打ち勝った。打線を勇気づけたのは、打順が奈良大会の3番から1番に昇格した松本大輝(3年)だ。「1番として勢いづけようと思っていました」。初回先頭で右翼フェンス直撃の三塁打を放って4点先制につなげ、4―0の2回先頭では右翼席に高校通算25号ソロ。8回には左中間への二塁打と単打が足りずにサイクル安打は達成できずも、「王手と気付いていなかったので」と頭をかいた。

 チームは昨秋の奈良大会準決勝で天理に敗れるなど大一番で力を発揮できず、小坂将商監督は「引いたら負けや」と積極性を求め続けてきた。今春は仙台育英などの強豪と試合を重ねて自信をつけさせた。今回の試合前、指揮官は「向かっていくぞ」と鼓舞。強豪に物おじしなくなった選手が難敵をのみ込んだ。(河合 洋介)

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