13年夏の甲子園、前橋育英初出場初Vの立役者・田村駿人さん「あの大歓声が忘れられなくて」現在は…

[ 2023年5月28日 09:00 ]

2013年夏、この年の“甲子園ホームラン王”の称号を手にした前橋育英・田村駿人さん
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 2013年夏の甲子園で2本塁打を放ち、“ホームラン王”の称号を手にした前橋育英出身の田村駿人さん(27)が、28日午後7時から放送されるTBSの特別番組「THEプラチナリスト~スターが生まれた伝説の名簿~」に出演する。同校の初出場初優勝の歴史的勝利の立役者となった田村さんは、現在は何をしているのか―。番組の取材に応じ、現在の姿を公開し、当時の思いを振り返る。

 同番組は、タレントのヒロミと中居正広がMCを務める人気特番の第2弾。日本中を沸かせた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝に貢献した大谷翔平選手や村上宗隆選手さえも高校時代に手にすることができなかった偉業「夏の甲子園ホームラン王」にフォーカスする。過去約40年分をリストアップし、彼らのその後の人生を追う。

 田村さんは、前橋育英3年だった2013年の夏に2本の本塁打を放ち、現オリックスの森友哉捕手らとともに、この年のホームラン王に輝いた。

 前橋育英はこの年、夏の甲子園に初出場。田村さんは、延岡学園との決勝で逆転本塁打を放つなど優勝に大きく貢献。一躍甲子園のスターとなった。同校の1学年後輩だった現西武・高橋光成投手は「あのホームランのおかげで優勝できたといいますか…厳しい戦いを勝ち抜けたので、感謝をしています」と感謝を口にしている。

 あれから10年、27歳となった田村さんは、身長178センチメートル、体重103キロとプロ野球選手さながらの体格。しかし、プロ野球選手になるという選択はしなかった。

 「“なりたいな”と思った時期はあるんですけど、実はもう一つ夢が出来ちゃったんです」と、今は野球と全く異なる道に進んだことを告白。「甲子園の大歓声が、忘れられなかったですね。とにかく全打席ホームランを狙っていました。野手で一番目立つには、ホームランを打つしかないと思って。目立つために心がけていたのは、ホームランを打つこと。ユニフォームを誰よりも汚して目立つこと。あと、一人だけ金のバットを使っていました」と、甲子園では“目立つこと”に重点を置いていたという。

 2本塁打の活躍には「大歓声が凄くて、凄く気持ちよかったです」としみじみ回顧。「甲子園も優勝したし、ホームランを2本打ったし、大満足でもうやりきった」と、大満足の結果で自身の野球人生の幕を下ろした。

 そんな目立ちたがりの田村さん。現在はプロレス団体「GLEAT」でプロレスラーとして活躍している。「東京ドームにプロレスを見に行ったとき、“次に目立つステージはこれだ!”って思いました」と、きっかけを明かす。「甲子園ホームラン王」から「プロレス王者」の新たな夢へ向け「東京ドームの花道で3万、4万人の大歓声を浴びながら花道を入場することが夢です」と目を輝かせていた。

 番組では田村さんのほか、過去40年をさかのぼり、各年の「甲子園ホームラン王」の現在と当時の思いを紹介する。

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