延長のソフトだ!今季6戦4勝 柳田がサヨナラ打「やっと終わったーっと」 28日は勢いそのまま朗希撃ち

[ 2023年5月28日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5ロッテ ( 2023年5月27日    ペイペイD )

<ソ・ロ>12回、サヨナラ打を放った柳田(中)はナインと喜ぶ(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは27日のロッテ戦(ペイペイドーム)で、延長12回に柳田悠岐外野手(34)の自身3年ぶりとなるサヨナラ打で勝利を収めた。この日1軍復帰した牧原大成内野手(30)が、5回に値千金の同点1号2ランを放ち劇勝を呼び込んだ。これで今季延長戦は6戦4勝2分けとし、首位ロッテとのゲーム差を1・5に縮めた。勢いに乗ってロッテ先発の佐々木朗の無敗を止める。

 一塁まで激走後、ゴールテープを切るビクトリーランのように主将は一塁シートのファンに向かって行った。

 「あー、やっと(試合が)終わったーっと。解放のランですね」

 4時間10分の試合に、この日3安打目でケリをつけた。5―5の延長12回1死一、三塁で柳田の6打席目。1ボールから8番手・東妻の低め外フォークを強振。右前に転がり三走・三森が生還した。「クイック(モーション)が早い。タイミングだけは、前にと。(打席は)回ってくると思っていたし、終わらせるんだと思ってたので良かったです」。早いカウントから甘い球は逃さず仕留める。ここぞの集中力に加えて準備、対策も生きた。

 不動の4番は2回先頭で左前打、3点を追う4回先頭でも右前打。チャンスメークでも先頭を走る。そして、激闘に終始符を打つ一打。藤本監督も「ああいう場面で点を取ってくれる。きっちり決める。うちの4番の仕事ですね」と満足げだ。

 今季ロッテ戦では3度目、計5度目の猛打賞だが、ペイペイドームでは初めてだった。「去年よりは(自身の)体の動きがいい。こっから頑張ります」。28日ロッテ戦が交流戦前のラスト。先発・佐々木朗との対決を前に乗ってきた。

 ただ“令和の怪物”が登板した2戦。チームは、1敗1分けと勝てていない。指揮官は「もう、思い切ってぶつかっていくだけです」と、この日の打線の勢いを根性論で朗希撃ちに期待。ただ、柳田は5日の前回の対戦では2三振。前々回4月21日は3打数1安打。今季3度目の対戦となるが「まあ、てん(…)てん(…)てん(…)です」と、しばしの間(ま)を空けた後に、まずは笑顔を披露。決定力、勝負強さは常に装備されている。何やら三度目の正直に向け秘策があるようだ。(井上 満夫)

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