【羽生結弦、語る 会見(4)】プロとしての今後の構想「いろいろ進めようとしていることはあります」

[ 2022年7月19日 19:39 ]

笑顔を見せる羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が19日、都内で記者会見を行い、競技の第一線を退き、プロに転向することを表明した。14年ソチ、18年平昌と男子では66年ぶりの五輪連覇を達成し、4位だった22年北京ではクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦が世界初認定。伝説を刻んできた勝負のリンクに別れを告げた。

【羽生結弦、語る 会見(4)】

 ――競技者として貫いてきたこと、これからも貫きたいことは
 「ありがとうございます。えっと、常に挑戦し続けることは、これからも続けていきたいなていうふうに思います。うん、なんか、正直、僕の中では線引きがとても難しいなと思ってしまっているんですけれども、その競技者としてのアスリートなのか、プロとしてのアスリートなのかっていう点に関しては、凄くなんか線引きが曖昧で、じゃあ僕がここでプロになりましたーと言ったらプロなのかって言ったら、そういう世界なのでそうとしか言い切れないっていうところがあるんですけども、でも、僕は気持ちとしては、そんなに大きく変わったつもりはないです。とにかくこれからも、常に夢に向かって、目標に向かって、努力していきたいなと思いますし、あとはより責任を持って、自分の発言に責任を持って、自分の行動とかに責任を持って、アスリートとして、これからも自分の活動を全うしていきたいなっていう気持ちでいます。もちろん4回転半ジャンプも成功させて、それを皆さんと共有できたり、皆さんの前で成功させられたりしたらいいなと、強く思っています。ありがとうございます」

 ――プロアスリートとして、現時点での具体的な活動プランは
 「はい、ありがとうございます。えっと、まあ自分の中で考えていることだったりとか、ちょっと話し合いとかはして、ちょっと話し合ったくらいの段階でしかないんですけど、具体的に、えー、いろいろ進めようとしていることはあります。えー、それが何なのかを言ってしまうと、ちょっと、あのー、まだまだ自分の頭の中の構成を伝えただけなので、実際、実現できるかどうかも分からないですし、ちょっと具体的にそれを言うのははばかられてしまうので、申し訳ないんですけども。ただ、これから、あのー、今まで例えば、競技者としてやってきた時は試合の前だけの露出だけだったりとか、試合で演技をしたりとか、まあそういったことに限られてきましたけど、もっともっと、今の時代に合ったスケートの見せ方であったりとか、ファンの方々であったり、本当にスケートを見たことのない方々も含めて、これだったら見たいかもなって思うようなショーであったり、うん、応援してくださる方々が、納得できるような場所だったり、演技だったり、そういったものを続けていきたいなと、ざっくりとしか言えないんですけど、思っているので、ちょっと期間がいつになるとか、具体的には言うことは難しいんですけれども、ぜひ期待してほしいなと思っています。すみません、こんなコメントしかできなくて申し訳ないです。よろしくお願いします。ありがとうございます」

 ◇羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)1994年(平6)12月7日、宮城県仙台市出身の27歳。4歳でフィギュアスケートに出合い、08年に全日本ジュニア選手権で初優勝。全日本選手権は6度制覇、世界選手権で2度の金メダルを獲得し、五輪は14、18年と連覇を達成した。1メートル72。

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