【丸山茂樹 メジャー基準】桂川 ドライバーショット安定も足りないもの見えた

[ 2022年7月19日 05:20 ]

米男子ゴルフツアー 第150回全英オープン最終日 ( 2022年7月17日    スコットランド・セントアンドリュース・オールドC=7313ヤード、パー72 )

最終ラウンド18番、ホールアウトし笑顔を見せる桂川=左(撮影・西尾 大助)
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 順位を大きく上げることはできなかったが、桂川はよく頑張った。スコアを崩した3日目の反省を生かし、強い気持ちで高みを見てプレーしようという思いが好スコアに表れた。今週はドライバーショットがずっと安定していたが、足りないものも見えただろう。多彩なショットの引き出しとイマジネーションが要求されるセントアンドリュースのような舞台で、4日間プレーできたことは良い勉強になったと思う。何より目標とする松山に一打でも多く勝てたのは自信になったはずだ。

 その松山は3日目の後半から良いフィーリングが出ていた。最終日は良いスコアが出る予感があったが、体の中に忘れていた何かが戻ってきたのではないかと思わせるラウンドだった。

 優勝したキャメロン(スミス)は後半の10番からのプレーが圧巻だった。特にパットが素晴らしかった。難関の17番で、グリーン手前からバンカーの傾斜を利用して寄せたパターのアプローチは、距離感の合わせ方が凄かった。3メートルくらいのパーパットも“よくあれだけ手が気持ち良く動くな”という感じで決めた。スコアを落とした3日目は、数秒だがパットのリズムが長くなっていた。数秒でもそうなると体は硬くなりやすい。最終日はそれが見事に修正されていた。王者にふさわしいプレーぶりだった。(プロゴルファー)

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