五輪連覇に国民栄誉賞、スーパースラム…羽生結弦は勝負のリンクに伝説を刻んだ

[ 2022年7月19日 18:00 ]

21年四大陸選手権エキシビション、転倒し笑顔を見せる羽生結弦(撮影・小海途良幹)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が19日、東京都内で会見を開き、競技の第一線から退き、プロに転向することを表明した。結果的に最終戦となった2月の北京五輪から5カ月。数々の栄光に彩られた羽生の偉業を振り返る。

 ▼記録ラッシュ ルール改正前の12年から17年の間に12回、20年までに計19回の世界記録更新。15年に史上初の合計300点超え。16年に4回転ループ、18年に4回転トーループ―3回転半を世界初成功。

 ▼五輪連覇 14年ソチ大会ではSP史上初の100点超えをマークし、男子でアジア初の金メダル。18年平昌大会は右足関節外側じん帯損傷で約4カ月ぶりの実戦ながら男子66年ぶりの連覇を達成。冬季五輪の個人種目での連覇は日本人初。

 ▼国民栄誉賞 東日本大震災や負傷に見舞われながら五輪連覇の偉業が称えられ、18年7月に授与された。冬季五輪の金メダリストは史上初。23歳での受賞は個人最年少だった。14、18年に紫綬褒章を受章。

 ▼スーパースラム 五輪と世界選手権2度、GPファイナル4度の優勝に加え、今年2月の四大陸選手権を初制覇。ジュニアGPファイナル、世界ジュニア選手権を含め主要国際大会を完全制覇する偉業を男子で初めて達成した。

 ▼4A世界初認定 今年2月の北京五輪フリーでクワッドアクセル(4A)に挑戦。回転不足で転倒したものの、国際スケート連盟(ISU)から世界で初めて4Aとして認められた。

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2022年7月19日のニュース