羽生結弦、珠玉の名言集(2)「明日の自分が今日を見た時に胸を張っていられるように」

[ 2022年7月19日 17:59 ]

北京五輪エキシビションでの羽生結弦(撮影・小海途 良幹)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が19日、都内で記者会見を行い、競技の第一線から退き、プロ転向を表明した。14年ソチ、18年平昌と男子では66年ぶりの五輪連覇を達成し、4位だった22年北京ではクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦が世界初認定。数々の伝説を刻んできた勝負のリンクに別れを告げた。これまでに羽生が残した、印象的な言葉を振り返る。

 【羽生結弦、珠玉の名言集(2)】

 ▼18年9月(オータムクラシック)優勝しても納得できず、「五輪が終わって抜けていた気持ちの部分で、また自分の中に火が灯った。本当に火をつけられたような状態」

 ▼19年12月(GPファイナル一夜明けで)公式練習でのクワッドアクセルへのトライを振り返り、「全然完成してないんですけど~、恥ずかしい」とし、「ここで何か爪あとを残したいという気持ちがあった」。

 ▼20年2月(四大陸選手権でスーパースラム)平昌以来、フリーで「SEIMEI」を演じ、「前より、緩やかになったなって思う、感情が。いろいろ達観した上でやっているなというのがあって」

 ▼21年12月(2全日本選手権前日練習)4回転半を挑み続けて至った心理状況を「僕だけのジャンプじゃない」とした。「皆さんが僕にしかできないって言ってくださるのであれば、全うするのが僕の使命」

 ▼22年2月(北京五輪フリーを終えて)「天と地と」のフィニッシュポーズについて「9歳の時に滑っていた『ロシアより愛を込めて』というプログラムの最後のポーズと同じ。それをあの時の自分と重ね合わせながら」。メダルには届かなかったが、「自分のプライドを詰め込んだオリンピックだった」

 ▼22年2月(北京のメーンプレスセンターで会見)「明日の自分が今日を見た時に胸を張っていられるように、これからも過ごしていきたいと思っている」

 ▼22年2月(北京五輪エキシビションを終えて)「羽生結弦のスケートっていうものを、もっともっと納得できるような形にしていきたい。もっともっと皆さんが見たい!って。もっと見たい!って思ってもらえるような演技をしていきたい」

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2022年7月19日のニュース