プロ転向の羽生結弦、競技会に別れも「緊張感を味わってもらえるようなことをしたい」

[ 2022年7月19日 17:48 ]

会見に臨む羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が19日、都内での会見で「まだまだ未熟な自分ですけども、プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」と競技の第一線を退く意向を表明した。

 羽生は14年ソチ、18年平昌と男子で66年ぶりとなる五輪連覇を達成。22年北京は4位だったが、フリーのクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦は、世界で初めて認定された。

 今後、競技会に出ることはない。勝負のリンク特有の緊張感に別れを告げることになるが、「競技会の緊張感が恋しくなることは絶対ないと言い切れます。競技会の緊張感を味わってもらえるようなことをしたい」とし、「競技会、大会作ることは考えていないけど、みなさんが好きな、応援したくなるような羽生結弦って挑戦し続ける姿とか、あの独特な緊張感だったりとか、そういった中での演技だと思っている。そういうものをまた感じていただけるような、みなさんも競技者じゃなくなったから気緩むな、みたいな感じで見られるスケートじゃなくて、より毎回緊張できるような、全力でやっているからこその緊張感みたいなものをまた味わっていただけるようなスケートを常にしたいと思っている。もっと緊張させてしまうかもしれないし、もっともっと緊張するかもしれないし、僕自身も。1つ1つの演技に自分の全体力と全神経を注いで、ある意味では死力を尽くして頑張りたいと思っている」と話した。

 ◇羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)1994年(平6)12月7日、宮城県仙台市出身の27歳。4歳でフィギュアスケートに出合い、08年に全日本ジュニア選手権で初優勝。全日本選手権は6度制覇、世界選手権で2度の金メダルを獲得し、五輪は14、18年と連覇を達成した。18年には国民栄誉賞も授与された。1メートル72。

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2022年7月19日のニュース