プロ転向の羽生結弦 荒川静香さん「引退は“引く”に“退く”。会見では“前進”のイメージ」

[ 2022年7月19日 18:03 ]

荒川静香さん
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 フィギュアスケート金メダリストの荒川静香さん(40)が19日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)に出演し、競技の一線から退くことを表明し、プロスケーターに転身を表明した羽生結弦(27=ANA)について語った。

 羽生はこの日、都内で会見を開き、「まだまだ未熟な自分ですけども、プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」と表明した。

 前日にこの日の「決意表明」の会見の情報が流れ、番組では会見冒頭を生中継した。荒川さんは「羽生選手が何をどのように語るのか、その決意が何なのか、私自身も想像しながらこの1日、過ごしてきました」と明かした。

 羽生は会見の中で「引退という言葉があまり好きじゃないので、使いたくないんですけど」と打ち明けた。これに荒川さんは、「羽生選手らしい言葉というのがたくさんありましたし、引退というのは“引く”に“退く”と書くじゃないですか?羽生選手の会見で語られていた言葉からは、“前進”というイメージの方が強いんですね。なので前進していく決意を語られている印象が強くて」と、前向きにとらえた。

 荒川さんは羽生が「プロのスケーター」ではなく、「プロのアスリート」と表現したことにも着目。「プロのフィギュアスケーターではなく、プロのアスリートとしてという言葉がとても印象的だったので、羽生選手の決意で、羽生選手らしい言葉が続いているんだなと感じています」と話した。

 羽生は会見で、プロスケーターとして4回転半に挑戦する意欲を示した。荒川さん自身も競技会から引退後、プロスケーターとして活動。アマチュアとプロの境界線で、「私もすごく16、17年葛藤してきた」という。一方で、「羽生選手にとって、戦う場が競技ではなく、その場が変わったとしても、披露する場がある世界であって、フィギュアスケートを極め続けたい、その中で挑戦するものが4回転半であったり、芸術的な部分を極められるものというのが、ルールという枠がなくなったことによって、多様になっていく」とし、「すごく羽生選手に対する希望、期待を感じられる世界にステージを変えるんだな」と、会見からの印象を語っていた。

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