羽生結弦、珠玉の名言集(1)「金メダリストになれたからこそ、ここからがスタート」

[ 2022年7月19日 17:57 ]

14年ソチ五輪で金メダルを獲得した羽生結弦

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が19日、都内で記者会見を行い、競技の第一線から退き、プロに転向することを表明した。14年ソチ、18年平昌と男子では66年ぶりの五輪連覇を達成し、4位だった22年北京ではクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦が世界初認定。数々の伝説を刻んできた勝負のリンクに別れを告げた。これまでに羽生が残した、印象的な言葉を振り返る。

 【羽生結弦、珠玉の名言集(1)】

 ▼14年2月(ソチ五輪で金メダル)東日本大震災の被災地に思いをはせ、「僕一人が頑張っても、復興に直接、手助けになるわけじゃない。無力感も感じる。何もできていないって感じる。僕は何ができたのかな」とした上で、「金メダリストになれたからこそ、ここからがスタートだと思う。金メダルを獲ったことで活気づいてくれたらうれしい」

 ▼14年12月(中国杯での激突事故などを乗り越え全日本で3連覇)「壁の先には壁しかない。人間というのはそういうもの。課題を克服しても、人間は欲深いからまた超えようと思う」
 
 ▼15年12月(GPファイナルSP後に)「同じ演技って一つとしてない。その時、その会場、その日でしか生まれないもの」

 ▼16年12月(GPファイナルで4連覇)スコアに納得できず、「点数を上げて、誰にも追随されないような羽生結弦になりたい」

 ▼17年4月(世界選手権フリーでSP5位から大逆転優勝)「演技内容を忘れるくらい、集中してやれた。このフリーは最高のご褒美」

 ▼18年2月(平昌五輪で連覇)痛めていた右足を考慮し、4回転ループを回避。「勝たないと意味がないと思っていた。この結果が、人生につきまとう。大事に大事に、結果を取りにいった」

 ▼18年2月(平昌から帰国し日本記者クラブで会見)クワッドアクセルについて「まだ誰も成功させていない。練習している人もほとんどいない。最初の一人になれなくても、何とか成功させたい気持ちでいる」

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月19日のニュース