琴ノ若5連勝 勝ち越し王手、若隆景撃破で2敗守り首位並走「変わらず前に出る相撲を」

[ 2022年7月19日 05:25 ]

大相撲名古屋場所9日目 ( 2022年7月18日    ドルフィンズアリーナ )

若隆景(左)を寄り切りで破った琴ノ若(撮影・亀井 直樹)
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 横綱・照ノ富士や平幕・琴ノ若ら7人いた2敗力士のうち、出場した6人全員が勝って勝ち越しに王手をかけた。一山本は部屋で新型コロナウイルス陽性者が出たため、この日から休場となった。カド番の大関・正代は4連勝で白星先行とした。

 琴ノ若が5日目からの5連勝で7勝目を挙げた。右四つで頭をつけられている体勢から先に攻めた。若隆景の右下手を切ってから胸を合わせて差し手方向に出て寄り切り。「じっくり攻めながら形をつくって出られた。良い内容で勝てたのは良かった」と納得の表情。土俵下で見届けた伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「若いのに勢い任せではなく落ち着いて取っている」と24歳の冷静さを評価した。

 「どんな形であれ攻める流れで取らないと」。上位に挑戦する立場だからこそ攻めの意識を強く持っている。先場所は西前頭2枚目で9勝したが、番付は半枚しか上がらなかった。「特に考えてないです」と番付を気にしていないことを強調するが、今度こそ勝ち星を積み重ねていけば三役昇進も見えてくる。

 2敗を守り、大混戦の優勝争いの首位を並走する。「変わらず前に出る相撲を心掛けていきたい」。初優勝へ向け、じっくりと前進していく。

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2022年7月19日のニュース