羽生 現役続行か 新たなる挑戦か 19日午後5時からの会見で決意表明

[ 2022年7月19日 05:25 ]

羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27=ANA)が、19日午後5時から都内で会見を行う。18日に所属するマネジメント会社「team Sirius」が発表した。「決意表明の場」の会見としている。自らの進退について明言していない羽生が、どのような決断を下すのか。世界中の注目が集まる。

 羽生の進退が、いよいよ決まる。マネジメント会社のリリースによると「羽生結弦(ANA所属)による決意表明の場として」午後5時から会見を開く。「決意表明」とは本人が選んだ言葉だという。

 現役続行か。それとも、勝負の舞台から身を引くのか。ここまで明確に話さないまま、新シーズンに移行した。2月の北京五輪は4位だったが、夢の大技クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が世界初認定され、「自分のプライドを詰め込んだオリンピック」と言った。最終日のエキシビション後に「(大会かアイスショーか)フィールドは問わない」とし「“やっぱ、羽生結弦のスケート好きだな”と思ってもらえる演技を続けたい」と話した。

 本人が報道陣の前で直接、去就について語ったのはその言葉が最後。5月27日に行われたアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」幕張公演では、ロックナンバー「Real Face」を舞い、オフシーズンながら切れ切れの演技で魅了。そのショー以来、53日ぶりに報道陣の前に姿を見せる。

 6月18日のフジテレビ系「S―PARK」のインタビューでは、「絶対に降りたい」などと4回転半への思いを明かした。今月1日には日本連盟公式サイトの選手紹介ページが更新され「今シーズンもより高みを目指して頑張ります」ともコメント。来年3月にさいたまスーパーアリーナで世界選手権が開催される今季も日本連盟の特別強化選手として登録されている。

 五輪2連覇を果たし、史上最年少で国民栄誉賞を受賞。連覇した平昌五輪までが「小さい頃から描いていた夢」として、3度目の北京五輪を「夢の続き」と捉えていた。さらなる夢の続きを描くか。それとも、新たな舞台へ旅立つか。圧倒的な実績と絶大な人気を兼ね備えるスケーターの言葉を、世界中が待っている。

 【北京五輪以降の羽生】

 ☆北京五輪フリー(2月10日) 4回転半世界初認定で4位フィニッシュ。今後について「もうちょっと時間をください。ちょっと考えたいです。それくらい今回やりきりました」と答えた。

 ☆北京五輪会見(2月14日) 「まだまとまっていない」とし「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなスケートを大切にしながら極めていけたら」と話した。

 ☆北京五輪エキシビション(2月20日) 終幕後の取材で「報われなかった今は報われなかった今で幸せ」と振り返り、今後については「フィールドは問わない」とした。

 ☆「ファンタジー・オン・アイス」幕張公演(5月27日) 北京五輪エキシビション以来96日ぶりの演技を披露。公式パンフレットに「今も目指し続けている4Aへの想(おも)いを詰め込んだ」などとコメント。

 ☆フジテレビ系「S―PARK」(6月18日) インタビューで4回転半への思いを語り「絶対に降りたいなと思っていますね。皆さんが見ている前で降りたいなという気持ちが強くあります」とした。

 ☆今シーズン初日(7月1日) 日本連盟公式サイトの強化指定選手ページが更新。羽生は「いつも応援いただき本当にありがとうございます。今シーズンもより高みを目指して頑張ります」とコメントした。

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2022年7月19日のニュース