一二三 足技進化で優勝!405日ぶりの国際大会で五輪へ弾み

[ 2021年4月3日 05:30 ]

グランドスラムアンタルヤ大会第1日 ( 2021年4月1日    トルコ・アンタルヤ )

スペインのアルベルト・ガイテロマルティン(左)を攻める阿部一二三(国際柔道連盟提供・共同)
Photo By 共同

 柔道・東京五輪男子66キロ級代表の阿部一二三(23=パーク24)が、昨年2月21日のGSデュッセルドルフ大会以来、405日ぶりの国際大会で優勝。オール一本勝ちは逃したものの、足技で新境地を開くなど、充実の内容で昨年12月13日の五輪代表決定戦以来となる実戦で5試合を勝ち抜いた。一夜明けた2日にはオンライン取材に応じ、五輪本番への手応えを口にした。

 多くの制約を受けるコロナ禍での国際大会で、1年2カ月ぶりの海外勢との対戦。無数にあった不安要素だったが、4カ月前に丸山との24分間に及ぶ死闘を制した阿部にとっては“朝飯前”だったかも知れない。試合から一夜明け「海外の試合を経験できて、五輪へ弾みがついた」と涼しい顔で言い切った。

 新境地を見せたのは準々決勝以降の3試合だ。これまで以上に得意の担ぎ技を警戒され、袖や襟を持てず、相手は重心を下げて防御姿勢を取ってきた。過去の阿部なら打開策を打てないことも多々あったが、この日はじっくりとチャンスを見極め、担ぐ動作からの瞬時の足技がさく裂。「決勝で足技を決め切れたのは成長というか、さらに進化したと感じた」と自画自賛した。

 互いに指導2と追い込まれた延長2分51秒に放った小内刈り。担ぐと見せかけてからの“光速”ぶりはもちろん、右足首を相手の右足首にしっかりと引っかけて倒すさまは、同じパーク24所属で男子60キロ級五輪代表の高藤直寿をほうふつさせるものだった。昨年4月にパーク24入り以降、実際に教えを請うこともあったといい、「足の引っ掛け方、きめ方を聞いた。精度を上げたい」と感謝した。

 渡航後、畳の上での練習が1日当たり45分と大きな制約を受けながらも、ベストコンディションを作れたことにも「自信になった。(減量も)限られた中で、できると思えたのは良かった」と手応えをにじませる。5試合計17分53秒。4カ月前の1試合分にも満たない国際大会復帰戦は、大きな収穫を得る一日となった。

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