3日競泳日本選手権開幕 池江「結果を重視」東京五輪も視野に

[ 2021年4月3日 05:30 ]

3年ぶりの日本選手権に挑む池江璃花子
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 競泳の東京五輪代表選考会となる日本選手権は3日、東京アクアティクスセンターで開幕する。白血病から復帰して3年ぶりの出場となる池江璃花子(20=ルネサンス)は50メートル、100メートルの自由形とバタフライの4種目に出場予定。100メートル自由形が選考を兼ねる400メートルリレーでの代表権獲得を視野に、結果にこだわる姿勢を鮮明にした。

 昨年8月29日のレース復帰から、約7カ月。池江が国内最高峰の舞台に戻って来る。3年ぶりに出場する日本選手権は五輪代表選考会を兼ねた8日間の長丁場。2日に大会会場で最終調整を行い「今の私は結果が全てではないかもしれないけど、アスリートとして結果を重視して泳ぎたい」と言い切った。

 出場資格を得た全4種目にエントリーし、きょう3日の100メートルバタフライ予選が最初のレースとなる。最も注目されるのが、8日決勝の100メートル自由形だ。復帰後のベストは1月23日の北島康介杯で記録した55秒35。五輪出場権獲得には派遣標準記録53秒31を突破しての2位以内が必要だが、この種目は400メートルリレーの代表選考も兼ねる。個人種目より遅い54秒42が選考の目安で、4位以内が条件。池江は「100メートル自由形が個人的にはいろんな意味で楽しみ。この前が55秒35だったが、それよりは確実にタイムが上げられる」と自信を見せた。

 今季は50メートル種目での日本一奪回を掲げており「半バタ(50メートルバタフライ)は優勝を目指している」と非五輪種目も重視。目標はあくまで24年パリ五輪で「他の選手は五輪選考会の重圧があると思うけど、私の中では日本選手権に出場できたことが大きい。他の選手よりは楽しめると思う」と結果にこだわりつつも気負いはない。(木本 新也)

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