高橋大輔 アクシデント乗り越え2位発進 気丈さ貫いた村元を称賛「男前ですよ」

[ 2020年12月27日 05:30 ]

フィギュアスケート 全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日    長野市ビッグハット )

村元哉中(左)と高橋大輔
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 アイスダンスのリズムダンスでは10年バンクーバー五輪男子シングル銅メダルの高橋大輔(34)が村元哉中(かな、27=ともに関大KFSC)と組んでこの種目で大会初出場をし、67・83点で2位発進した。演技後、高橋は村元と抱き合い「メンタルはいつも以上に厳しかった。こうやって終われて、ホッとひと安心です」と喜んだ。

 公式練習でアクシデントに見舞われた。フィンステップ後に足がもつれて2人で転倒し、高橋の臀部(でんぶ)が村元の左膝付近に乗るような形になった。「全体重がかかってしまった。生きた心地がしなかった」。試合までの約5時間。アイシングをし、痛み止めを2度飲んだ。村元は「心配かけないように、大丈夫と言うようにした」と気丈さを貫き、高橋も「自分が動じてはいけない。逆に心配をかける」と平静を保った。

 いざ試合が始まれば、切れのある足さばきや、2人が息を合わせて回転するツイズルで、映画「マスク」を演じ、カップル結成初戦のNHK杯を3・68点上回った。高橋は「哉中ちゃんの方が男前ですよ。めちゃくちゃ痛いはずなのに」と褒めちぎった。

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