京都成章 炎のタックラー小池が強豪バレー部の姉に続く日本一目指す!全国高校ラグビー27日開幕

[ 2020年12月27日 05:30 ]

京都成章のフッカー・フランカー小池勇斗
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 史上最多63校がそろう第100回全国高校ラグビー大会は27日に花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で開幕する。シード校の京都成章は米子工(鳥取)と大会初日に対戦。初の全国制覇へ、きょうだい日本一を狙うFW(フランカー/フッカー)小池勇斗(3年)がVの使者になる。

 初の全国制覇を狙う京都成章に、日本一に縁のある選手がいる。FW小池の姉・杏菜さん(24)は、バレーボールの強豪・金蘭会高(大阪)で主要全国大会3冠を成し遂げた。今はVプレミア・日立でリベロを担う。姉の栄冠は小6時だった。目前で見た弟は、きょうだい日本一への思いを聞かれると、「そう思っています」と力強く答えた。

 タックルが武器だ。中学から持ち味だった。高校進学は「自分の強みが生かせられると思った」と堅牢な守備が特色の京都成章を迷わず選んだ。大阪市の自宅から片道2時間かけて通学する。今は「ピラニア・タックル」の異名を全国にとどろかせるタックラー集団の中でも抜きん出た存在で、関崎大輔コーチは「小池のタックルを見れば、周りの人間のスイッチが入る」と信頼を寄せる。初戦の米子工は先発が濃厚。控えに入っても、一発の当たりで味方を勢い付かせる力がある。

 チームは01年の初出場から4強入り3度を数える。大型FWで前評判が高かった昨年は8強で敗れた。今年はサイズで劣るものの、FWのまとまり、バックスのランニング能力は高いレベルだ。コロナ禍直前の2月の近畿大会は準優勝。秋の京都大会は盤石の勝ちっぷりで、今大会も優勝候補に名が挙がる。

 小池は、いざ自分が全国Vを狙う立場になり「メンバーに入ることすら難しい。勝つことはもっと難しい」と姉の偉業に尊敬の念を抱く。日本一に必要な要素は「一番大事なのは勝つという気持ち」と語る。その言葉をタックルで示す。

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2020年12月27日のニュース