医学生初戦の朝比奈が初戦敗退「言い訳しない」柔道皇后杯

[ 2020年12月27日 12:47 ]

柔道皇后杯全日本女子選手権 ( 2020年12月27日    東京・講道館 )

<柔道皇后杯全日本女子選手権>初戦の2回戦で敗退した朝比奈沙羅
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 体重無差別で争われ、東京五輪女子78キロ超級代表補欠で17年大会覇者の朝比奈沙羅(24=ビッグツリー)は、初戦の2回戦で桑形萌花(兵庫・須磨学園夙川学院)に敗れた。

 「闘う医学生」を標ぼうし、今年4月から独協医大に通う朝比奈が初戦で姿を消した。相手は70キロ級が主戦場で、自身より65キロも軽い相手。しかし序盤から右の釣り手を封じられて技が出ず。相手の担ぎ技は封じ続けたものの、徐々に息が上がり、先に指導2で追い込まれた。その後、指導2で並んだものの、延長4分34分、3つ目の指導が出て反則負け。新しい所属での初戦でもあったが、結果を残すことはできなかった。

 コロナ禍の中、4月からは大学のある栃木県に拠点を移し、近隣の高校で稽古を行ってきた。柔道着を着ての稽古は週4回ほどで、それ以外の日は所属のスポーツクラブでトレーニング。大会前は「正直、練習不足は否めないが、柔道の練習が不足していても、代わりに水泳で心肺機能を高めてきた。他のトレーニングの効果で強くなれると証明したい」と意気込んでいたが、不安が的中する結果となった。

 試合後、朝比奈は「今回はタイトなスケジュールだったが、言い訳にしたくない。(柔道と学業の)どちらも諦めない。やると決めたからには責任を持つ」と改めて明言。五輪代表の補欠という重責を果たすために、再度柔道との向き合い方を再考し、2021年に向かう。

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2020年12月27日のニュース