クライミング協会、国際連盟を提訴へ “既に代表決定”解釈提示に「遺憾」

[ 2019年11月2日 05:30 ]

会見する日本山岳・スポーツクライミング協会の合田雄治郎スポーツクライミング部長、安井博志強化委員長
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 20年東京五輪で実施されるスポーツクライミングが異例の事態に陥った。日本協会は1日、都内で会見し、五輪選考基準について国際連盟が突然、新解釈を提示したとし、国際連盟をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴することを発表した。

 五輪に出場できるのは1カ国・地域から男女とも最大2人。出場枠を得た選手が3人以上になった場合、各国が出場選手を選べると国際連盟に確認し、日本は選考基準を定めた。8月の世界選手権で男女で日本最上位の楢崎智亜(23=TEAM au)、野口啓代(30=同)が代表に。それぞれ2番手の原田海(20=日新火災)、野中生萌(22=XFLAG)が出場資格を得ていた。

 28日開幕の五輪予選、来春のアジア選手権で他の選手も出場資格を得られるとの認識だったが、国際連盟は10月に原田、野中が既に代表に決定していると解釈できる文書を通知。他選手の五輪出場が断たれる可能性があり、合田雄治郎スポーツクライミング部長は「新解釈を取り消してもらう申し立てをした。こうなったことは極めて遺憾」と話した。

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2019年11月2日のニュース