【砂村光信のMust See】W杯決勝ラッキーボーイは?センス光るワトソンか、嗅覚優れたデクラークか

[ 2019年11月2日 10:00 ]

ラグビーW杯2019 決勝   日産ス ( 2019年11月2日    イングランド―南アフリカ )

砂村氏がラッキーボーイに挙げたイングランドのワトソン(左)(撮影・西尾 大助)
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 イングランド、南アフリカの両チームともサイズがあり、フィジカルの強さに絶対の自信を持ち、ディフェンスも非常に堅い。まともに攻めてもゲインラインを突破するのは難しく、蹴り合う展開になるだろう。ただ、ハイパントなどで激しく競り合えば、こぼれ球が発生する。そこへタイミング良く走り込んでマイボールとし、チャンスにする選手がいる方に流れが傾くのではないか。

 イングランドのラッキボーイ候補はWTBワトソンだ。ボールが落ちる場所に必ずいるセンスの良さを感じさせる。南アフリカは、仕掛ける嗅覚に優れたSHデクラークか。ごく小さなミス、反則を犯したエリアや時間帯、ラグビーボール特有の転がり方までもが勝敗を分けるほどの接戦が予想される。

 違う展開になるとすればイングランドが先に仕掛けて、はまった時だ。エディー・ジョーンズ監督はディフェンスをかく乱させる仕掛けを必ず準備しており、新しいラグビーを見せてくれる楽しみがある。逆に接戦のまま後半にもつれるようなら、マークスやスナイマンら主力級FWを1人多くリザーブに入れている南アが有利。ローやステインら経験豊富なベテランを途中投入できるのもイングランドにはない強みだ。(元U―23日本代表監督)

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