渋野「悲しい」愛用5番アイアン傷ついた…米ツアー初オーバーパーで11差34位後退

[ 2019年11月2日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー スウィンギングスカート台湾選手権第2日 ( 2019年11月1日    台湾・新北市 美麗華クラブ=6504ヤード、パー72 )

15番、大勢の観客の視線を浴び、カート道から第2打を放つ渋野(撮影・木村 揚輔)
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 首位と3打差の8位から出たAIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(20=RSK山陽放送)は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを落とし、通算1アンダーの34位に後退した。米ツアー6ラウンド目にして初のオーバーパー。残り2日間で巻き返しを期す。2日間連続で66をマークしたホ・ミジョン(29=韓国)が通算12アンダーで単独首位に立った。

 いつもの元気はない。渋野は疲れた表情で肩を落とした。2オーバーの74。優勝したAIG全英女子オープンに続く米ツアー2戦目、6ラウンド目にして初のオーバーパーを叩いた。

 「しんどかったです。出だしの方がよかっただけに、この終わり方は本当に情けないないというか…残念でございます」

 スタートは上々だった。2、3番とバーディーを先行させ、通算5アンダーまで伸ばして一時は2打差の3位に浮上。しかし、7番パー3で1メートル強のパーパットがカップに蹴られてボギーとし「あれが外れてから」流れが変わった。

 イーブンパーで迎えた15番。ティーショットを右に曲げ、ボールはカート道へ。さらに、救済のニアレストポイントが右サイドの植え込みという不運が重なった。「ボールが見えなくなるお花畑。もう、地面から打とうと」。救済を受けずにコンクリートの上から第2打を放つも、これがグリーン左の池に入ってダブルボギー。愛用する5Iには傷がつき「悲しい。でも、仕方ないです。そこに打つのが悪いです」と言った。

 首位とは11打差。青木翔コーチは「やっと海外でもまれたな、と思います。ここからどういうプレーを見せるのか。乗り越えれば、また一つ強くなる」と20歳の成長に期待を寄せる。爆発力は最終日に8打差を逆転して手にした今季4勝目で証明済み。残りは36ホール。渋野は「今日のようなゴルフを明日、あさってはしないように頑張りたい」と自らを奮い立たせた

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