やったぜ慶応ボーイ 山県日本歴代4位タイで準決勝へ

[ 2012年8月5日 06:00 ]

男子100メートル予選6組で10秒07の2着になり、準決勝に進んだ山県亮太

ロンドン五輪陸上

 慶応ボーイがやってのけた!4日の男子100メートル予選で、第6組に登場した山県亮太(20=慶大)が日本歴代4位タイの10秒07で2着に入り、準決勝進出を決めた。五輪での日本人最高記録(10秒16)も更新し、5日の準決勝では日本人で80年ぶりの決勝進出と伊東浩司が持つ10秒00の日本記録更新を目指す。3日の女子100メートルでは、日本記録保持者の福島千里(24=北海道ハイテクAC)は11秒41で5組の5着に終わり、準決勝進出はならなかった。

 第7レーンについた山県は緊張で大きく深呼吸した。2つ隣の第5レーンは、優勝候補の1人であるブレーク(ジャマイカ)。「意識しすぎると自分のレースができない。自分のプランを貫こう」。心の中でつぶやくと自然と緊張が消え、快走につながった。

 リードするブレークを追い、終盤で第3レーンの中国選手をかわして2着でフィニッシュ。自己ベストを0秒01上回る日本歴代4位タイだ。さらに、五輪での日本人最速記録だった10秒16(96年アトランタ・朝原宣治、08年北京・塚原直貴)を更新。「自分のレースを心がけたので自信になった」と喜んだ。

 4月の織田記念で自己ベストを一気に0秒15も更新する10秒08を出し、ブレークした。3月の日本陸連短距離合宿で、朝原宣治コーチから幅の広すぎたストライドを狭めるように助言されて覚醒。スタートダッシュの得意な前半型が中盤からも勝負できるようになった。6月の日本選手権では江里口に敗れたが、伸び盛りの大学2年への期待度は高い。

 「40メートルまでは丁寧に。中盤からスピードアップ」と思い描いた通りの快走。大舞台でも結果を残す勝負強さで「初めてだから記録が出ないなんて言い訳はしない」と胸を張った。5日の準決勝では10秒00の日本記録を更新し、日本人初となる9秒台への期待が膨らむ。そのタイムに届けば、32年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳(6位)以来の決勝進出も夢ではない。「日本記録までは考えていない」と控えめに笑ったが、20歳の慶応ボーイには再び大仕事をやってのけそうな雰囲気が漂っている。

 ◆山県 亮太(やまがた・りょうた)1992年(平4)6月10日、広島県生まれの20歳。広島・修道高2年で世界ユース男子100メートル4位。慶大に進学した昨年にユニバーシアード200メートルで準決勝進出。国体で10秒23を出し、17年ぶりにジュニア記録を更新した。ロンドン五輪は100メートルと400メートルリレーの代表。1メートル76、68キロ。

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