日本躍進のキーマンは韓国人監督 植え付けた「勝利へのこだわり」

[ 2012年8月5日 09:35 ]

女子ダブルスの決勝で敗れるも、銀メダルを獲得した藤井(左)と垣岩
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ロンドン五輪バドミントン女子ダブルス決勝

 92年バルセロナ五輪でバドミントンが正式競技入りして以降、日本はメダルの壁にことごとくはね返された。04年アテネ五輪は11人の代表を送り込んだが、1勝と惨敗。強化体制が見直され、92年バルセロナ五輪男子ダブルスの金メダリストで、“ダブルスの神様”と呼ばれた韓国人の朴柱奉(パクジュボン)氏を代表監督として04年11月に招へいした。

 就任当初、同監督は日本選手に不足しているのは「勝利への意欲」と分析。勝利へのこだわりと、高いモチベーションを持たせることを念頭に指導した。同時に目標設定も高くした。強豪がそろうグレードが上の大会に積極的に選手を派遣。選手が所属する企業との垣根を取り払い、代表合宿の数も大幅に増やした。

 その結果、08年北京五輪で末綱・前田組が準決勝に進出して1つの壁を突破。日本協会の今井事務局長は「朴さんじゃなかったら、絶対にここまで来られなかった」と感慨深げに話した。

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