福島「ガッカリ」惨敗 日本勢80年ぶり準決勝ならず

[ 2012年8月5日 06:00 ]

女子100メートルで予選落ちを示すボードを見つめたまま、福島(左)は立ち尽くす

ロンドン五輪陸上

 福島はレースを終えると、ぼう然と電光掲示板を眺めた。そこに表示された数字は福島にとって受け入れがたいものだった。11秒41、5着。1932年ロサンゼルス五輪の渡辺すみ子以来80年ぶりの準決勝進出はならず「レベルが高かったとか言っていられないが、今のタイムではどうしようもない。戦いに来ているので、これでは遅い。自分の出したタイムにガッカリ」と惨敗を認めた。

 波に乗れない今季を象徴した。6月の日本選手権で3連覇は飾ったもののタイムが伸びず、今季のシーズンベストは11秒34。今季から替えたスパイクが合わず、もたついた時期が長かっただけに、調子も上がりきらなかった。「この日のためにやってきたが、今年は結果が伴っていないので、何を言ってもしようがない」とポツリ。タイム順で拾われて準決勝に進んだ選手の最低記録は11秒22。自らが持つ11秒21の日本記録を更新すれば準決勝に進出できたが、現状では遠かった。「まだ200もリレーもあるので、取り返したい」と気持ちを切り替えるのが精いっぱいだった。

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2012年8月5日のニュース