リオ五輪への提言…柔道日本再建へ 最初2年は底上げから

[ 2012年8月5日 10:30 ]

ロンドン五輪柔道

 08年北京五輪終了後、国際柔道連盟は、大会ごとのポイント付与による世界ランキング制度をスタートさせた。当初は4年間のポイントを100、75、50、25の各%にし、累積するはずだったが、途中で過去2年分を100、50%として生かすルールに変更した。

 当初のルールを考え、継続的な強化を目指した日本は09年から強化対象選手を絞り、多くの海外遠征を敢行した。対象選手は試合が続くことで、新たな試みや継続的な練習を行う時間を失い、コンディション調整に苦慮したベテランは疲弊した。若手は国際経験を得るチャンスを失い、いつまでも「経験不足」のまま。日本はルール変更後も当初の強化方針を継続してしまったことが、結果に与えた影響は大きかったのではないだろうか。

 今後は16年五輪を見据え、最初の2年と最後の2年に分け、強化を図る必要があると考える。まずは才能発掘と経験を積む2年を全体の底上げにつなげなければならない。海外遠征はあくまで「強化」と割り切る必要もあるだろう。今大会でトップランカーの優勝は、男女合わせて2階級のみだった。

 また、現在はナショナル、シニア、ジュニアに分かれ、それぞれ担当コーチ制となっているため、各カテゴリーの指導者の数が減っている。技術的な指導だけでなく、選手の性格などの把握の意味でも、カテゴリー分けを再編成し、指導者を増やすことも必要だろう。より細かいコミュニケーションが、本番で選手に力を発揮させる一助になると思う。

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