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シンプルに「スルスル」冬メジナ 寒い時こそ味わえる“磯の神髄”

[ 2022年1月21日 07:16 ]

猪子の向かいで。ネコも応援
Photo By スポニチ

 【磯&堤防ガイド】1月から3月は海水温が最も低い時期。低活性のメジナを狙うための基本を神奈川県城ケ島の西磯を例に考察してみた。(スポニチAPC恩田 誠)

 低水温期は魚の活性が極めて低い。特に1月は下がり始めなので魚も冷たさに慣れておらず、付け餌が全く取られないということもしばしば。

 が、こんな時こそ磯釣りの神髄が味わえる。あれやこれやと苦労の連続の末にメジナを仕留めることができた時は、他の時季では経験できない格別の喜びがある。

 三浦半島の最南端にある城ケ島の西磯は数ある三浦の磯で最もメジナの魚影が濃い所。一部に歩きづらい所はあるが、駐車場から5~10分程度とかなり楽に出掛けられる。

 入磯が最も楽なのが長津呂崎。先端のシシッパナ以外は釣り座が一段低い場所にあるため、風が強めの時でもポカポカ気分で竿が出せる。ただし沈み根が多く水深もやや浅めなので、この時季の釣り場としては後者に一歩譲る。

 一方、長津呂の磯は水深のある場所が多いため、底層を探る釣りに適している。猪子前や四畳半は足元から水深があるので釣りやすいのもうれしい。

 基本的には足元近くの底層を丹念に探る釣りになるため、仕掛けはシンプルなものほど良い。

 さほど深くない場所では、ウキ止め、ヨリモドシ、ガン玉を付けずに、ハリと餌の重さだけで仕掛けを沈める「スルスル釣り」が基本。ただ、風が強い時は糸フケができて仕掛けが沈みにくいので、ウキ下に付けたゴム管近くに極小のガン玉を打つ。なおゴム管は仕掛けの沈み具合の目安になるため、見やすい色のものを使用すること。

 水深のある場所では、ヨリモドシや極小ガン玉を使って、やや早めに仕掛けを沈める。ウキ止めを付け、一定の深さまで仕掛けが沈んだら、ウキも徐々に沈んでいくようにする。そのため、ヨリモドシの上に浮力調整用のガン玉を使用する。

 コマセはオキアミにやや比重のある配合餌を用いる。オキアミを細かく刻んだ後に配合餌を混ぜる。少量で良いので、仕掛け投入前と投入後、最低でも2回はまくこと。

 付け餌はオキアミのSかMサイズ。小さめの餌を使うため、ハリはグレの4号が基本。私の場合、食い渋っている場合は3号を用いることもある。

 ◯…この時季の磯場は風が強いことが多くめっぽう寒い・防寒対策は万全に。また、岩場はアオノリが付いていて滑りやすい点にも要注意。

 ▼釣況・餌 シーサイド三浦(横須賀市長井)=(電)046(857)2863。

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