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水深170メートルでタチまち良型 魚影濃い来い!!強い引き楽しめる 神奈川茅ヶ崎・沖右衛門丸

[ 2024年3月8日 04:30 ]

強い引きにハマった山本さん。良型に満足げ
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】強い引きが人気のタチウオ。周年狙える東京湾を追い今、相模湾でも人気沸騰中。神奈川県茅ケ崎・沖右衛門丸ではテンビン、テンヤ、ジグ…釣り方はお好み次第。魚影は濃く今後が楽しみな対象魚だ。(スポニチAPC・林 悠二)

 マダイ、マアジ、アオリイカ…10種近い魚を狙い「釣魚のデパート」的存在の沖右衛門丸。新たな対象魚で定着しそうなのがこのタチウオだ。

 これまでも顔を見せたが、長続きしなかったのが常。それが、今季は好調続きで30匹超の大釣もたびたび。「狙い出して間がないけど、魚は多いですよ」――3号船の木村研二船長の顔は自信ありげ。

 船は航程15分の茅ケ崎西沖でストップ。周辺には数隻の僚船がいる。「水深170メートル。底から15メートル間を探って」。

 これが指示ダナ?東京湾では深くても70メートル前後だから、プラス100メートルも深い。周辺は大陸棚。南にもう少し走ればキンメダイなど根魚エリア。

 朝方1時間ほどは当たりなし。そんな中、左舷胴の間で口火を切った。宙で銀鱗(ぎんりん)をひるがえす船中1号、F4(指幅4本)を上げたのは、横浜市の森英治さん(46=会社員)だ。「今季2回目のテンビン釣り。前回は1匹だったのでリベンジです」。当たりを聞きながらのスローなワンピッチジャーク、これがハマり3連発と好発進。

 「来た!」。トモで90センチ級を上げたのは神奈川県藤沢市の山本篤さん(75)。「先週はテンヤで良型8匹。強いパワーにもう病みつき」とほほ笑む。

 筆者はテンビンで狙った。ハリス保護で頼りになる“逆テーパーライン”をセット。着底後3メートル底を切り、超ゆっくりなデッドスロー巻きで探りを入れる。食いダナをいち早く探りだすのに効果的な釣法。電動だから置き竿でOK、竿先の当たり待つだけで楽チン。

 底から8メートル上でコツコツと明確な魚信。F3・5とやや細身だが引きは強い。その後も当たりは続き、8匹目は置き竿をひったくられ慌てさせられた。ドキドキしながら上げたのはF5、94センチの良型。ハリは鋭い歯の奥だったが、逆テーパーの威力でかみ切られずセーフ。

 この日、乗客が多くオマツリを避け、170メートル以上の深場は狙わずじまい。トップは開始から順調だった森さんの20匹で、平均10匹前後。サイズはF3・5~4が主流で、1メートル超級は少なかった。

 ≪ハリス落とすと一気に伸び17匹≫群馬県伊勢崎市から片道3時間、2週連続のタチウオ通いは諏訪勝さん(38=会社員)だ。「前回の初タチは7匹。強い引きに魅せられました」と、今回は専用竿を新調して挑み、17匹と上々の釣果。ハリスを8→6号に落とすと、一気に数が伸びたとか。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。乗合は午前6時半出船、料金は氷・サバ切り身餌付き1万1000円。女性は3000円、高校・中学生は2000円引き。予約制。

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