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渓流釣りファン待望の季節到来…愛媛・面河川支流黒川で天然アマゴの爆釣だ!2日でキープサイズ108匹

[ 2024年2月28日 05:30 ]

解禁早々の面河川支流の黒川で渓流釣りを楽しんだ
Photo By 提供写真

 渓流釣りファン待望のシーズンが各地で幕を開ける。比較的暖冬の今年は、春の訪れも早くサビの取れた良型が活発に食ってくるだろう。そこで2月1日に解禁を迎えた愛媛県・面河川(おもごがわ)に2、3日、鮎匠会の永岡克成氏と釣行した。自然豊かな秘境といえる小田深山渓谷周辺の清らかな川の流れに身を置き、天然アマゴの爆釣を楽しんだ。また、西日本各地の解禁情報を交えて、渓流釣りの楽しさをお伝えしよう。 (スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)

 面河川解禁直後の2日午前9時、支流の黒川に着いた。釣り荒れと減水などを考慮して、下流の川幅の広いエリアに入川。この時期のセオリー通りに、流れが落ち込む水深1メートルほどの緩やかな深場を狙う。水温は5度で減水気味だ。イクラを餌に流れ込みの瀬脇に第1投。ゆっくりと流しながら白泡が消えかけたところで、目印が上流へスゥーと吸い込まれるアタリ。

 すかさず竿を立てて合わせると、水中で体をくねらせる銀影が見てとれた。場所を荒らさないように下流に導き一気に引き抜くと、22センチの天然アマゴがタモに収まった。初アマゴに感動しながらも、2投目を投じる。釣り荒れておらず、以降も狙ったポイントで好釣が続いた。

 しかし、すぐに型が小さくなるので、上流のポイントへと移動する。好ポイントでは数匹をキープしながら釣果を伸ばし、夕方までに15~23センチのアマゴを51匹(15センチ以下のリリースサイズは30匹以上)と22~25センチのイワナを5匹だった。

 翌日は、上流の小田深山渓谷周辺の瀬と淵が連続する幻想的なエリアを攻めた。ここでも掘れ込んだ好ポイントではアタリが出るが15センチ以下のリリースサイズが多い。

 午後からは、瀬の中にみられる掘れ込みで20センチオーバーが連発する盛期のような釣りも体感でき、23センチを頭にキープサイズが57匹と22~25センチのイワナを8匹の釣果。リリース魚はキープ数ほど。永岡氏も2日間ともに、ほぼ同数の釣果で満面の笑みを浮かべていた。

 この川は魚影が濃く、ベストな釣り方に魚が応えてくれる。また、大きな岩がランダムに連なっているため、歩行ルートを正確に選択して釣り上がる楽しさもあった。このため体力と知能を駆使してのスリリングな釣行だった。

≪初期の渓流釣り≫
 解禁当初の渓流釣りは、水深がある流れの緩い瀬や淵がポイントとなる。先行者がいれば時間を置いてじっくりと釣ろう。竿抜けとなる岩場スレスレや反転流で、餌を変えたり水中糸や針を小さくする工夫で釣果アップできる。水温が上昇すれば瀬の中にみられる掘れ込み狙いに転じよう。思わぬ良型が強烈な食いをみせるだろう。

 アマゴのアタリは微小な場合が多い。特に天然物は大型になるほど警戒心が強く分かりづらい。水深と流れの筋を読み、そのフィーダーレーン(餌が流れてくる筋)に沿ってゆっくりと確実に仕掛けを流しきることが重要だ。この時、目印に左右上下方向など微小な変化が感じられたら、迷わず合わせを入れよう。釣果は格段にアップするし、釣れることによって渓流釣りの奥深い楽しさを知るだろう。

≪各地の渓流釣り状況≫
 今シーズンは、暖冬の影響により渓流魚の活性は比較的高い。最近では解禁を早める漁協もみられる。また、渇水や昨年の水害で大幅な形状変化および河川改修工事の影響を受ける場所もあるため、釣行前の情報収集を行ってほしい。

中部地区では、すでに解禁している河川がある。長良川・郡上漁協管内もその一つで、白滝治郎組合長は「まだ放流魚主体だが安定した釣果がある。今後は水温の上昇とともに天然魚が活発に釣れてくる」とのことだった。その他では板取川、神通川の支流や和良川などが楽しみだ。

 関西地区では、毎週成魚放流されて魚影の濃い愛知川上流漁協は奥永源寺漁協に改名されて新たなスタートを切る。日高川や有田川の支流でも好釣果が期待できる。また、細かい増殖活動を続ける京都・賀茂川漁協も見逃せない。

 四国地区では面河川のほか、吉野川・嶺北や仁淀川、四万十川の支流も良型が狙える。中国地方では、日野川や天神川、加茂郷漁協管内での好釣果が期待できる。江の川は渓流漁協権を新設定して解禁を待っている。また、自然豊かな渓谷の管理釣り場として知られる旭川上流の白賀釣センターは天然アマゴも多く家族連れから上級者までもが楽しめる。

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