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マゴチ“春一番”に思わずうるっ お得意さまにオデコも雪辱

[ 2024年4月3日 17:50 ]

泣きの再挑戦で良型マゴチを仕留めることができた
Photo By スポニチ

 【富士村彩花のあやかりフィッシング】モデルで釣りガールの富士村彩花が、東京湾のマゴチに挑戦した。得意なターゲットということもあり、今シーズンのファーストヒットを目指し、東京都深川・吉野屋から出船した。


 そういう日は唐突にやってくるもので。得意と思っていたマゴチ釣りで、まさかのオデコを食らってしまった。最近、フグやマルイカのような繊細な当たり+即合わせの釣りばかりやっていたからか、マゴチのガツガツした当たりに合わせどころがさっぱり分からなくなってしまった。

 「あれっ、これはもう合わせていいよね?いいよね?」…からのスッポ抜け。マゴチもまだ小さいためか、運よく引っかけることさえできない。

 そんなこんなで午前中のチャンスタイムを逃してしまい、うっかりオデコというまさかの結果に。いいや、このままじゃ終われない。「シーズン始めの大事な記事で、オデコなんて書けないですううう」と、親方の吉野吾朗さんになんとか頼み込んで、再取材させてもらうことにしました。七転び八起き、これが私。

 3日後、オデコのダメージがちょっと残っているけれど、仕掛けもしっかり作り直したし大丈夫。この日はあいにくの強風予報、まずは風裏になる根岸沖からスタートすることに。「うわ~思ったより風あるなぁ、当たり分かるかなぁ」なんて思っていた直後。ガツ、ガツ、と分かりやすく竿に伝わるマゴチの気配。でもこの感じ、ちょっと小さそうだな。

 なかなか食い込まないじれったさに、つい合わせてしまいたくなるが、ここは我慢。ゆっくり聞きあげて、答えが返ってこなかったら少しずつ距離を詰めていく…。ググッ、と入り込んだ瞬間に思いっきり合わせると、繊細な竿が胴からズドン!と曲がった。船中1匹目。ああ、これほどうれしい一匹は久しぶりかもしれないな。思えば、釣りを始めたばかりの頃。ドキドキしながら初めて1人で船に乗ったのが深川・吉野屋のマゴチ船。見慣れた魚なのに、なんだか懐かしい気持ちになって、ちょっとうるっときちゃった。

 シーズン始めということもあって小型も交じりますが、それだけ新子が育っているということ。吉野屋では昨シーズン1日にトップ18匹なんて良い日もあったみたいなので、今年も大いに期待できそうですね。

 ◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。


 ≪上小路さん6匹独り勝ち≫ 竿頭はルアーマゴチの達人、埼玉県狭山市の上小路祐樹さん(33)。若いながらマゴチ歴8年の大ベテランだ。6匹と独り勝ち状態の釣果に秘訣(ひけつ)を尋ねてみると、「今日はワインド(釣法)でネチネチ攻めたのが良かったですね」と答えてくれた。聞けば上小路さん、毎週毎週ほぼルアーマゴチしかやらないそう。「この釣りは自分で操作して自分で当たりを掛けた感があって最高に楽しいんですよ!これからが本番シーズン、今年も楽しめそうです」とニカッと良い笑顔を見せてくれた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時、乗合料金は1万500円。

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