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地元・多摩川羽村エリアにも欲しいC&R区間 山梨県小菅川で45センチ、ニジマス

[ 2024年1月28日 04:30 ]

大型とはいえないがグッドサイズのニジマスを仕留めて満足な筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】山梨県小菅川冬季ニジマスキャッチ&リリース(C&R)区間に行ってきました。山梨県と言っても奥多摩湖のバックウオーターなので、わが家から1時間余で到着します。小菅村の繁華街で広瀬屋旅館に立ち寄り遊漁券を購入。今季から日釣り1500円です。ご主人の広瀬晴彦さんは漁協の理事でもあり、いろいろ情報をくれました。

 午前10時半、釣り開始。ロッドはメードイン羽村のロイヤルリバー8フィート3番で、最初のフライは愛犬ヤマトの毛で巻いた「ヤマゲウエット」。川をのぞくと偏光グラスなしで見えるほど魚はたくさん泳いでいました。これで「いただき」とうれしくなるのですが、そう簡単には釣れません。C&Rを繰り返されている魚たちです。偽物は見事に見破ります。大きい魚を探して釣るのが目的でしたが、今シーズン初めての小菅なのでまずは1匹をと群れている魚たちにフライを流しました。

 筆者の釣り方はフライも魚も丸見えの状態で、食いつくのを見て合わせるサイトフィッシングです。すぐに小さいニジマスがヒットしました。リリースして移動するとやや大きめを発見。同じフライを流しても食いつかないので、次々にフライを交換してみると5個目でヒット。それは白いリーチフライでした。その魚は小さい淵の中をよく走り、フライリールを逆転させるというアクションを見せてくれました。40センチぐらいでした。

 ここにいる魚たちは全て放流魚なので、割り切って釣ることが肝要です。管釣りの魚と違いとてもスレているので、それをいかにだまして釣るのかがゲームとして面白いところです。そして50センチを優に超えるであろう大きなニジマスを発見し、フライを何個も替えてトライしましたが見向きもされませんでした。

 魚を探して下流へ。ライズする魚もたくさんいました。ユスリカを食べているのでティペットを細くして、ミッジという極小フライで狙えば面白そうでしたが、目的は小型魚ではないのでスルーし魚を探します。最初の場所に戻ると、ライズする魚に交じって50センチ弱の大型魚が2匹、水中で何かを捕食しているのを見つけました。

 ヤマゲフライを投入すると、すぐに食いついたのですが、見事に合わせ切れ。やってしまいました。そしてティペットを0・6号に替えてみましたが、もう一匹はなかなか食いつきません。最終兵器、グローバグに替えてキャストするとついにヒット。バンブーロッドを心地よく曲げてくれました。サイズは約45センチ。十分な大きさでした。それにしても小菅川はよく釣れます。

 わが家の目の前の多摩川羽村エリアでC&R区間ができれば、5分で行ける範囲なのですが、奥多摩漁協三役をはじめ、幹部の頭が固いというか、世の流れを理解していないというか…考え方を変えようとしない頑固な態度にへきえきしています。小菅漁協を見習ってほしいものです。(東京海洋大学元客員教授)

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